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麻雀最強戦2016プレミアトーナメント・無法の哭き レポート
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麻雀最強戦2016プレミアトーナメント・無法の哭き レポート

2016-04-22 19:00
    昨年のプレミアリーグがよりスリリングな戦いに!8名によるトーナメント戦をメンバーを毎回変更して4回開催、それぞれの優勝者が集まって決勝戦を行い、ファイナリストが決まる。今回はその第一弾・無法の哭きの対局をレポートします。

    仕掛けの手練れが一同に集結

     昨年のリーグ戦からシステム変更して行われた「近代麻雀プレミアトーナメント」。その初戦は無法の哭きと銘打たれ、仕掛けの手練れが招集された。
     A卓は、江崎文郎・石橋伸洋・ASAPIN・小林剛の並びで始まる。
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     やはり目玉選手はASAPINだろう。
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     これまでも多くの対局企画に出演してきたASAPINだが、今年は日本プロ麻雀連盟が「天鳳位vsプロ連盟」という企画が立ち上がり、アマチュアながらプロ以上に活躍のフィールドを広げている。そのASAPINが遂に最強戦にエントリーされた。視聴者の注目も必然的に彼に集まることになる。

     序盤、先手を奪ったのは石橋だった。
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     親番の石橋の手はイーペーコー確定でドラがトイツ。手広さならツモ切りだが、ドラ切りと単騎待ちテンパイを避けてターツを壊す人も多いと思う。ただ石橋はドラをツモ切りした。

     すると次巡、pai_s_6s.jpgツモでテンパイとなる。
    東家・石橋の手牌
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     普通なら「あーあ」と思うテンパイだが、石橋は迷うことなくpai_s_5m.jpgを横に曲げる。
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     何とpai_s_4m.jpg単騎のままリーチをかけたのだ。愚形待ちを悟られぬようノータイムで打牌したのはさすがだが、それにしても思い切った決断である。すぐにpai_s_4m.jpgを引き寄せ、石橋が親満のアガリで先行した。

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     東場はトップ目の石橋が逃げ、小林が追う展開で進んでいった。さらに、3番手の江崎が食らいつく。
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     江崎は南1局の親で2600オールをツモり、2人の逃げ切りに待ったをかける。
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     一方、ASAPINはテンパイしてもアガリ牌が遠く、徐々に後退していく。
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     最後の親番でpai_s_8m.jpg暗槓つきのリーチをかけるものの、小林・石橋に追いかけられ、小林にアガり切られ万事休す。
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     オーラス、微差のトップ目の石橋とラス親の2着目・小林が江崎の逆転リーチをしのぎ、そのまま決勝進出を決めた。

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    オーラス、小倉が大逆転!

     一方のB卓は、小倉孝・じゃい・須田良規・鈴木たろうの並びで開始。
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     雀鬼流をベースにした攻撃麻雀で、2012年には最強戦ファイナル決勝卓へ進出したじゃい。昨年の近代麻雀プレミアリーグ前期でも強豪がひしめく中、堂々と決勝進出を果たしている。
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     東1局、東家・小倉のリーチを受けたじゃいがバズーカをぶっ放す。
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     ドラのpai_s_4s.jpgを暗刻にしてテンパイ。リャンメン受けで追っかける人が多そうだが、高目追求のじゃいは打pai_s_6p.jpgでリーチ。途中、pai_s_4p.jpgを引いて一旦はアガリを逃したものの、ハイテイでpai_s_pe.jpgをツモり見事倍満に仕上げたのである。
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     その後、じゃいは東4局でもダブリー・ツモ・タンヤオの満貫を決めて独走態勢。南1局でリーチ・チートイツ・ドラ2を決めたたろうが2番手を確保。
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     上位と下位の差は大きく、このまま2人の逃げ切りと思われた。

     こうなると上位2人が目指すのはトップ通過。というのも、この予選での勝ち方で決勝卓の座順が決まるからだ(予選でトップの打ち手から決勝卓の座順が選べる。得点の大きいほうに優先権あり)。もちろん狙うはトップ取りに有利な北家だ。A卓の石橋が32000点のトップなので、これを超えれば決勝戦を絶好の位置で戦える。

     オーラス。ラス親で2着のたろうはそれだけを目指していた。
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     3着の小倉との点差は26000点。ハネ直でも倍ツモでも逆転されない。10巡目、親のたろうがドラ1のカンpai_s_8m.jpg待ちでリーチをかけた。
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     だが、このリーチ棒で小倉の条件が軽くなり、ハネ直・倍ツモがOKとなる(同点は起家から上位)。
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     そんな小倉にタイミング良くテンパイが入った。
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     メンホンチートイツ。リーチなら直撃OK、ツモは条件付きだが逆転可能だ。小倉は念入りに条件を確認し、打pai_s_5p.jpgでリーチ。そして一発でpai_s_8p.jpgを引き、奇跡の決勝進出を果たした。
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    小林、メンゼン手で勝利を掴む

     決勝戦は場所選びから。やはりラス親に近いほうから席が埋まり、小倉・小林・石橋・じゃいの並びとなる。
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     まず先行したのは石橋だ。
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     東3局、親で手変わりの多い役なしドラ1のカンpai_s_5p.jpg待ちから、pai_s_2p.jpgツモでタンヤオのカンpai_s_3p.jpg待ちになったところでリーチ。
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    これをツモって4000オールとなる。

     石橋はそのまま得意のゲーム回しで着実に局を進める。だが、その石橋に待ったがかかる。北家・小倉の先行リーチを受けた小林の手牌がこうなった。
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     ここで小林は、小倉の捨て牌pai_s_4s.jpgのスジのpai_s_1s.jpgをツモ切り。チートイツのイーシャンテンを維持しつつ、場合によっては暗刻切りからの食いタンも視野に入れていたのだろう。が、次巡、pai_s_6s.jpgを重ねてテンパイ。
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     小林はリスクを承知で無スジのpai_s_5s.jpgを押し小倉の現物pai_s_3p.jpgで待つ。これが功を奏し、pai_s_3p.jpgをツモって親マンのアガリを決めた。
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     次局も、pai_s_1p.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_9s.jpg待ちの先制リーチを入れる小林。
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     石橋、じゃいに追っかけられたが、この3人リーチを制し遂に石橋を捕らえた。
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     石橋も差し返すために親で粘るが、南3局1本場で小林がpai_s_nan.jpg・ドラ2を小倉から出アガリ、逆にその差を広げられてしまった。

     オーラス。9巡目に地獄のpai_s_pe.jpg待ちでチートイツのテンパイを入れた小林。その後、1枚切れのpai_s_sha.jpg、ション牌のpai_s_haku.jpgを引くも小林は待ちを変えない。
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    小林「山にさえいなければかなりアガれる待ちですから」

     ここ一番ではその山に寝ているのが怖いものだが、平常心の小林はpai_s_pe.jpg待ちで押し切り、最後のツモでアガリきり、トーナメント決勝戦一番乗りを決めた。
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     昨年のプレミアリーグでは前期・後期ともに準優勝に甘んじ、ファイナル出場を果たせなかった小林。その無念を晴らすべく、6月2日の決勝戦に挑む。
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    小林剛の「すげえ鳴き」

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     ドラトイツでピンフのみえるチャンス手。ただ、小林からみてpai_s_8p.jpgはすでに枯れており、pai_s_5p.jpgも場に1枚飛び。ここで小林は上家のpai_s_5p.jpgに反応した。pai_s_6p.jpgpai_s_7p.jpgのリャンメンでチーして、pai_s_6s.jpgpai_s_haku.jpgのくっつきのイーシャンテンに構えたのである。
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    小林「下家がソーズの一色手の仕掛けという状況で、この手をアガるにはpai_s_haku.jpgpai_s_6s.jpgにくっつけなければ難しい。そしてくっついた場合の形を考えると、ピンズの2メンツが完成しているのと不十分ターツが残っているのでは大違いなので、とりあえずピンズの急所をメンツに確定させておくのだ。三色にならないツモpai_s_4s.jpgpai_s_8s.jpgなどが不安だという人もいるかもしれないが、そればpai_s_5p.jpgを鳴かなかった場合でも同じなので気にしない」


    小林「問題はこの後。『急所のpai_s_5p.jpgが鳴けたからには全力でアガリに向かう』という考えは全くない。今までが14枚で4メンツ1雀頭を作るゲームだったのが、11枚で3メンツ1雀頭を安全に作るというゲームに変わっただけである。今後手が進んで、pai_s_haku.jpgpai_s_6s.jpgを切る状況になった時に、下家に対して通りそうか考えてその場判断すればいいのだ。手の中に安全度の高い牌はたくさんあるので、手牌10枚とはいえ十分凌げるだろう」

     攻守ともに隙がない。これがまさに理想の仕掛けといえるだろう。
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