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神対局を超えられるか⁉
著名人代表決定戦の会場は、他のときより会場が賑やかだ。出場選手の付き添いの方が多いこともあるが、普段はいない編集者やTV関係者などが激励や観戦に訪れるからであろう。と、同時に著名人戦特有の「ドラマティックな対局」に期待し、ワクワクしながら見ている人も多い。はたして神対局と言われた2011年の著名人代表決定戦を超える対局となるか?
予選A卓は、トレンディエンジェルたかし・ヒデオ銀次・堀江貴文・綾辻行人の並びで開始。

東1局、銀次が綾辻から満貫をアガった後は、小さなアガリの応酬で東場を終える。


ただ、トップ目の銀次はモヤモヤ感の残る折り返しだった。というのは、満貫をアガって迎えた東2局に悔いの残る決断があったからだ。
東2局。親の銀次に次のテンパイが入る。

高目
で親満になるテンパイ。安めの
が場に2枚飛んでいる状況で銀次はヤミを選択。高目の狙い撃ちに構えた。だが、そのことで綾辻のテンパイを許し、すぐに銀次がそのロン牌を掴み大チャンス手を蹴られてしまったのである。


普段の銀次ならトップ目であってもリーチだったに違いない。だが、最強戦という大舞台、かつ2着勝ち上がりで満貫スタートという貯金が逆に仇となったか。銀次がリーチをかけていれば綾辻のアガリは難しく、仮に安目の
ツモで2600オールだったとしても銀次の雀力なら勝ち上がり濃厚になっていたに違いない。この局の決断に悔いを残したまま、それでも銀次が微差のトップ目のまま東場を終えた。

東1局、銀次が綾辻から満貫をアガった後は、小さなアガリの応酬で東場を終える。


ただ、トップ目の銀次はモヤモヤ感の残る折り返しだった。というのは、満貫をアガって迎えた東2局に悔いの残る決断があったからだ。
東2局。親の銀次に次のテンパイが入る。

高目




普段の銀次ならトップ目であってもリーチだったに違いない。だが、最強戦という大舞台、かつ2着勝ち上がりで満貫スタートという貯金が逆に仇となったか。銀次がリーチをかけていれば綾辻のアガリは難しく、仮に安目の

南1局。銀次は次はチートイツでテンパイし、1枚切れの
でリーチ。


出やすい待ち、アガれば裏ドラが乗らずともかなり安全なポジションに立てる。東2局からのモヤモヤを払拭するため「これで決める」という決断のリーチだった。しかし、西家・堀江が追いついた。




出やすい待ち、アガれば裏ドラが乗らずともかなり安全なポジションに立てる。東2局からのモヤモヤを払拭するため「これで決める」という決断のリーチだった。しかし、西家・堀江が追いついた。


ドラ含みのカンチャンが埋まる絶好のツモでテンパイ。当然の追っかけリーチである。4巡後、


続く南2局ではたかしが役なしドラ1のカン
待ちでリーチ。これをツモって裏ドラを乗せて満貫のアガリとなる。


それまで不安そうに対局を見つめていたたかしのマネージャーもようやく安堵の表情を浮かべた。これでたかしは2着目の銀次に600点差に迫る。



それまで不安そうに対局を見つめていたたかしのマネージャーもようやく安堵の表情を浮かべた。これでたかしは2着目の銀次に600点差に迫る。
堀江の親が流れて迎えたオーラス、堀江は高い手にさえ放銃しなければ決勝確定。残る1枚の切符を誰が掴み取るかに注目が集まった。ここで勝ったのがたかしだった。


堀江との仕掛け合戦を制し、2着での勝ち上がりを決めたのである。
オーソドックスな打ち手揃いのA卓に対し、個性的な打ち手が集まったB卓は福本伸行・押川雲太朗・本郷奏多・加賀まりこの並びでスタートした。

東1局、123の三色とピンズの一通のイーシャンテンの北家・加賀に、招かざる牌でのテンパイが入る。



加賀なら「こんなのテンパイじゃない」とツモ切りもあるかと思ったが、ひとまず打


それはすぐに訪れた。加賀の手は再び三色のイーシャンテン。だが、同じ三色でも今度は三色同刻だ。



ここで加賀はノータイムで打








ここから抜け出したのが本郷だった。昨年は決勝まで駒を進めるも、押川の前に惜敗した本郷だったが、これがきっかけで麻雀熱はますます高くなり、今でも頻繁に卓を囲んでいる。

本郷「今日のために1年間頑張ってきました」
その成果を見せるかのごとく、本郷はしぶといアガリを重ねた。
途中、福本のツモり四暗刻リーチや押川のチンイツ裸単騎テンパイを受けながら、本郷は自らアガって相手の勝負手を潰していく。






オーラス、アガリでOKの本郷に対し、福本・押川は満貫条件。本郷は仕掛けを入れ、自ら決めに行くが、押川にもテンパイが入る。







オーラス、アガリでOKの本郷に対し、福本・押川は満貫条件。本郷は仕掛けを入れ、自ら決めに行くが、押川にもテンパイが入る。


ただ、ドラが


押川「ああーーーーー!」


めくれた牌は
。これで加賀・本郷の勝ち上がりが決まった。


緑一色VS四暗刻!
決勝は、加賀・堀江・本郷・たかしの並びでスタート。

A卓で銀次が国士、B卓で福本が四暗刻のテンパイを入れており、決勝でももしかしたら何かあるかも? という期待感はあった。すると東2局、ものすごいことが起こった。

A卓で銀次が国士、B卓で福本が四暗刻のテンパイを入れており、決勝でももしかしたら何かあるかも? という期待感はあった。すると東2局、ものすごいことが起こった。
東2局1本場。7巡目に南家・本郷がドラのカン



その直後、


東2局1本場 東家・堀江

トイトイに加え、ツモなら三暗刻もつく親っパネの大チャンス手である。リーチで逃げの利かない本郷から出る可能性もある。だが、山に6枚いる両者の待ちがなかなか顔を見せない間に、加賀もテンパイを入れて追いつく。

東2局1本場 北家・加賀

四暗刻の変化もあるのでヤミに構えた加賀。が、その直後、加賀は堀江のロン牌



すると今度は堀江が本郷のロン牌の



リーチ後に加賀が






数巡後、本郷が


東2局1本場 東家・堀江

そして加賀はハイテイで



堀江・加賀ともにツモはなかったものの、それぞれがお互いのロン牌を止めあっての2人役満テンパイという、まるで漫画のような打ち回しを見せてくれた。これこそが著名人代表決定戦の醍醐味だ。
東4局では、ダントツ堀江の一通確定リーチに対し、親のたかしがメンホンテンパイ。


東4局 東家・たかし

が、たかしはここが見せ場とばかり打





その本郷のリーチは[1][4]待ち。


これを堀江が掴んで満貫のアガリとなった。堀江の楽勝ムードが一転、混戦模様となる。

だが、ここからの堀江はしぶとかった。

追ってくる加賀を1万点差以内に近づけさせないゲーム回しでそのままゴール。見事、最強戦ファイナルへの切符を勝ち取った。

追ってくる加賀を1万点差以内に近づけさせないゲーム回しでそのままゴール。見事、最強戦ファイナルへの切符を勝ち取った。


すげえ一打
本郷のリーチ、堀江のホンイツ仕掛けを受けながら、リーチの現物待ちでイーペーコードラ2をテンパイしている加賀。そこにション牌の
を引く。はたして加賀の選択は?

東2局1本場16巡目 北家・加賀まりこ 24500点持ち

加賀、打
で放銃回避



加賀の危険牌察知の感覚は芸能界トップクラスである。ただ、よほど嫌な感じがしない限り、それを通してしまう胆力が加賀にはある。逆に、止めた牌は実際にロン牌になっていることが少なくない。
今回は、現状6400のテンパイで四暗刻の変化もある。加賀は打
で回し打つ。勝負していれば堀江の親満に放銃していた。

ポイントは「本当にアガりたいのは四暗刻」ということ。イーシャンテンは維持しつつ、四暗刻になったら勝負。それで放銃しても悔いはないのだ。これは「屈伸打法」と呼ばれる打ち方で、高くジャンプするためにはいったん身をかがめる(危険牌を止める)ことから名づけられた。皆さんもぜひ参考にしてほしい。
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麻雀最強戦ブロマガ
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