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和泉、4年越しのファイナル進出!!
優勝候補筆頭・魚谷がまさかの敗退!
オトナの雰囲気が漂う組み合わせだったA卓に比べ、B卓は池沢麻奈美・井上美里・魚谷侑末・松岡千晶というフレッシュなメンバーとなった。注目は女流№1雀士で今回も優勝候補筆頭の魚谷と、その魚谷が早くからその実力を認めている池沢との対決である。ただ、松岡にしても最強戦ガールの頃からはずっと地力をつけており、また井上も昨年のファイナルの借りを返すべくここに臨んでいる。ワンミスが命取りになるのはこの対局でも同じであろう。
序盤はジャブの応酬。そのなかから最初に抜け出したのは優勝候補筆頭の魚谷だ。
一方、井上もテンパイで追いつく。
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ツモ
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ここでツモり三暗刻を選択していれば放銃は回避できたが、役牌暗刻ということもあり井上はリャンメンに受けを選んで打
東4局4本場では松岡が2巡目リーチ。
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ドラが
だけに色々な変化を待ちたい形だが、松岡は2巡め親リーの威を優先させた。この決断がバッチリ決まり
ツモ。裏ドラ
を乗せて4000オールのアガリとなった。
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松岡・魚谷がリードで東場終了。トップは松岡だが、魚谷もこのトーナメントには滅法強く、勝ち方を心得ているだけにこのまますんなりかと思われた。だが、南入で親を迎えた井上が一気にマクっていった。
ドラが
松岡・魚谷がリードで東場終了。トップは松岡だが、魚谷もこのトーナメントには滅法強く、勝ち方を心得ているだけにこのまますんなりかと思われた。だが、南入で親を迎えた井上が一気にマクっていった。
南1局1本場
ラスめ・池沢もタンピンドラ2のテンパイで
この放銃は3着めに落とされた魚谷も痛かった。だが、魚谷はこの局については反省材料があったようである。魚谷6巡目の手が次の形。
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実はこの直前、上家の池沢から南2局5本場
南場に入って6局。なかなか親が流れない状況を松岡はどう思っていたのか。局が進んでいつの間にか自分のトップめもいつの間にか井上にかわされている。3着にはまだ親のある魚谷がいるというのは松岡にとってもかなり寒い状況なのである。
そこに2巡目にチートイツの東単騎のテンパイが入る。
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この決断に対しては「池沢・魚谷が退かない状況ゆえに、松岡のリーチはリスクが高い」と危ぶむ意見も多く、対局後に松岡自身も色々なアドバイスを頂戴したようである。この判断についてはどちらも考え方もあるだろうが、両者にメリットデメリットがあるものなので一方が絶対に正しいという訳ではないだろう。仮に魚谷に追いつかれる前にあっさり東をツモって裏ドラでも乗せようものなら、それが決勝進出への決定打になるからだ。
この局は、本当に魚谷がやってきた。危惧していたことがまさに現実となったのである。
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この局は、本当に魚谷がやってきた。危惧していたことがまさに現実となったのである。
結果は松岡が競り勝ち、魚谷から
の直撃に成功した。結果的にはこのアガリが決勝進出への決定打となった。この後、親になった魚谷は池沢の援護もあり2本場まで連荘するも松岡・井上を逆転するに至らず、何と大本命が決勝に進めないという波乱が起こったのである。
これにより、決勝は愛内・和泉・松岡・井上という組み合わせとなった。A卓を勝ち上がった和泉はソファーに体を沈め、ずっと休んでいた。よほど疲れていたのだろうか? 決勝戦開始の直前数分前まで目を瞑ったままだったが、スタッフに声をかけられた和泉はスッキリした表情で起き上がった。
決勝戦がはじまる。
松岡が1000・2000、300・500と軽快に飛び出した。続く東3局も、井上の
単騎チートイツのリーチに対し、カン
待ちで追いついた松岡は果敢に追っかけリーチをかけたが、こちらは井上の勝ち。ツモった
がそのまま裏ドラとなり、井上が頭1つリードした。
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予選と同じく、決勝でもなかなか先手を取れない和泉。
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東4局の親でもテンパイが遅く、13巡目で2シャンテン。仕方なくオタ風の
をポンして形式テンパイへ向かう。
これにより、決勝は愛内・和泉・松岡・井上という組み合わせとなった。A卓を勝ち上がった和泉はソファーに体を沈め、ずっと休んでいた。よほど疲れていたのだろうか? 決勝戦開始の直前数分前まで目を瞑ったままだったが、スタッフに声をかけられた和泉はスッキリした表情で起き上がった。
決勝戦がはじまる。
松岡が1000・2000、300・500と軽快に飛び出した。続く東3局も、井上の
予選と同じく、決勝でもなかなか先手を取れない和泉。
東4局の親でもテンパイが遅く、13巡目で2シャンテン。仕方なくオタ風の
和泉のこういう動きはあまり見た記憶がなかった。雀風が変わったのかな? とも思った。
和泉「こういう仕掛けはあんまり好きじゃないですが…この時はあまりにもツモがきかず、このままだとノーテンで親が終わっちゃうと思ったので、早めに動きました。雀風を変化させたつもりはないです」
だが、この判断が良かった。仕掛けでテンパイを入れ連荘できたことが、次局の4000オール(メンピンツモドラ2)へと繋がった。
続く次局。親の和泉の手にダブ
ドラ
和泉「アガったあとのダブ
そのまま南入。和泉は東場と同じような手、同じ
和泉「突然手が入って、『なんでアガれたんだろう??』と思ってました(笑)」
南3局。和泉は自身がラス親だけに、この松岡の親が最後のハードルとなる。
が、アガリさえすればよいところで和泉は食いタンのチーテンをかけなかった。
そもそもこの手で強気にいくなら、
切りの前にドラの
をさばくという手もある。ま、テンパイまでドラを切らないにしても、この形で上家から出た
にチーテンをかけなかったのは少し驚いた。理由は当然ドラを切りたくないということなのだろうが、それにしてもかなり慎重な構えといえる。
和泉「この日は弱気モードだったんです。ドラとか切れません!![pai_s_5s.jpg]()
の方が薄かったので、そっちが出たら勇気だして切ろう!と思ってましたが(笑)」
この後、愛内がピンズのメンホンでリーチ(
のアンカンつき)。
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和泉「この日は弱気モードだったんです。ドラとか切れません!
この後、愛内がピンズのメンホンでリーチ(
こうなれば和泉は愛内に局流しを任せる一手。愛内が松岡の親を流してくれればそれに越したことはないからだ。だが、松岡がピンズを押し返すがロンの声はかからない。そしてついにホーテイで出た
この見逃しをみた和泉はフリーズ、しかもかなり長い間である。もちろん、愛内が
和泉「『これはまずい。ものすごーくまずい』と思ってました(笑) 見逃された人は手が入ると思ってるので、これは完全に捲られる流れだなと思いました。実際そのあと7700のアガリだし」
命拾いした松岡は次巡リャンペーコーをアガって和泉のトップに迫ってきたのである。
そしてオーラス、松岡は満貫ツモで優勝というところまで迫ってきた。12巡目、その松岡が条件を満たすテンパイを入れる。
これならツモか和泉直撃で逆転する。
この直後、和泉にもテンパイが入る。
アガれば優勝、あと5巡をしのいで流局でも優勝である。もちろん放銃すれば、ほぼ逆転されるだろうが、ツモられてもマクられる可能性は高い。皆さんならどうするだろう? たとえばここでオリた後に他家から
正直、和泉はここは前に出ると思った。が、この日の和泉は違った。我慢する道を選んだのである。
和泉「何度も言いますが、弱気モードなんです(笑) 本来なら、
松岡がツモる度に心臓が締め付けられる思いだったに違いない。が、松岡が最後の
和泉「本当に本当にものすごーく嬉しいです! ちょっとウルウルしましたもんね(笑) ただ、この日の麻雀には全然納得いってないですし、ホントにたまたま勝たせてもらっただけだなと思ってます。これじゃファイナルでは通用しないと思うので、半年間きっちり、麻雀とメンタルを整えて臨みたいと思います」
2011年春。新人だった石井あやが女流プロ代表決定戦を制した夜、その対戦者だった和泉は自分の闘牌を悔いていた。その数ヵ月後、敗者復活戦では決勝卓に進むも藤崎智に破れ、その年のファイナルではリザーバー(棄権者が出た場合に繰上げ出場できる)を務めることになる。以降、ファイナルまであと一歩が届かない年が続いた和泉だったが、ついに勝ち上がりを決めた。数日前、久々に神社にお参りへ行ったご利益が早速、訪れたのであろうか? 和泉が最強位に輝いた暁には、ぜひその神社も取材させていただくことにしよう。
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麻雀最強戦ブロマガ
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