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近代麻雀プレミアリーグ決勝1回戦レポート
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近代麻雀プレミアリーグ決勝1回戦レポート

2015-08-02 19:00
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    2015年4月から最強戦CHで配信されている「近代麻雀プレミアリーグ」の各節レポート


    決勝卓1回戦。
    対局者は、達也・小林・魚谷・じゃいの4名。
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    いよいよ2戦勝負の決勝戦。2戦勝負の場合、初戦を制することが非常に重要。したがって最初に誰が飛び出すかが注目された。

    独走を許さない展開

    東1局。最初に飛び出したのは「特急・コバ号」である。
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    南家・小林が2巡目リーチ。
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    もちろん簡単に出る牌でもない。が、達也の手がチャンス手のイーシャンテンに育っていた。

    東1局 東家・達也
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    2戦勝負ならとにかく積極的に前に出るのが常道である。それを経験的に身に着けている達也はこのpai_s_8p.jpgは止めない。小林のアガリとなり、裏も乗って満貫のアガリとなった。

    東2局。
    もしかしたら、この局で決まってしまうのでは? と思った視聴者も多かったに違いない。
    それは親の小林の配牌が開かれたときである。
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    何とドラのpai_s_pe.jpgが槓子で入っている。どこかでサラっと1枚外して相手から出やすい状況にするか。それとも、自分の手の高さを見せつけて相手の足を止めながら真っ直ぐ攻めるか。小林の選んだのは後者である。

    東2局 東家・小林
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    リャンメンターツが2つになったところでpai_s_pe.jpgを暗槓。するとリンシャンから急所のpai_s_3p.jpgをぶっこ抜き、一気にテンパイに近づいたのである。6巡目にpai_s_1s.jpgをツモってpai_s_2m.jpgpai_s_5m.jpg待ちの即リーチをかけたのである。

    この小林のリーチを決められれば、優勝するのはかなり難しくなる。それは誰も分かっているが、自分の手がなかなか追いつかない。さらに自分が飛び込めば、自分の優勝の可能性が一気に下がってしまう。状況的には崖っぷちながらも、なかなな前に出られないのはそういう事情があるからだ。

    だが、この男が小林のリーチに立ちはだかった。
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    達也はイーシャンテンから無スジのpai_s_6p.jpgを勝負。さらにpai_s_7p.jpgを引いてpai_s_4m.jpgpai_s_7m.jpg待ちテンパイ。脇から出やすいように現物待ちのヤミテンを選択。もちろんじゃい・魚谷は達也が小林のリーチをさばきに着ているのは重々承知しており、できれば達也にアガってもらいたいと思っている。だからこそ達也は2人が打ちやすいようにヤミテンしたのだ(リーチだと一発裏ドラがあるため、打ってもらえない可能性が高くなる)。結果、達也が小林からpai_s_7m.jpgを討ち取った。小林以外の連合軍3人は最大のピンチを脱したのである。

    東4局。
    達也が小林の独走を許さず、強引に土俵に引き戻した東2局以降、お互いが牽制しあう展開が続いた。皆、自分が抜け出したい気持ちを押さえ、相手を楽にさせない戦いを演じている。この局、最初にテンパイが入ったのは達也だ。
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    メンホンチートイツpai_s_1p.jpg単騎でヤミテン。

    そこへじゃいが絶好の牌を引き、4門待ちでリーチ。
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    が、リーチ一発で引いたのは達也の待つpai_s_1p.jpgで、満貫の放銃となる。

    じゃい「何でこの待ちが負けるんだ」という理不尽な思いに駆られていたかもしれない。このアガリで達也は2着目に浮上。東パツの負債を東場のうちに取り返し、トップ争いに戻ってきた。



    局面が動いたのは南1局1本場。
    魚谷が6巡目にテンパイを入れる。
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    魚谷はここで少考。
    800dfe6404da2752ae567bed975e7de22ff77154pai_s_8m.jpgの3門待ちでリーチ。が、絶好にみえるこの待ちが意外と薄く、山に1枚しか残っていない。

    現在2番手である親の達也。
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    その達也の手牌がイーシャンテンとなる。
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    イーシャンテンを維持するなら、魚谷に通っていない牌を捨てなくてはならない。ど真っ直ぐならpai_s_9s.jpgだが、これは切らないだろうと思っていた。普段の達也ならpai_s_haku.jpg二丁を落とし、テンパイに持ち込めたらよしとするようなイメージがあった。それだけにpai_s_9s.jpgを勝負したのは意外だった。これで魚谷がトップ目に躍り出る。



    南2局。
    ここまでずっと小林に役牌トイツが入らない。
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    普段から「好きな役とかはない」という小林だが、小林のバランス感覚や押し引きに一番マッチしているのが役牌のトイツがある形だと思う。この半荘ではなかなかそんな手が入っていない。

    さて、この局先手を取ったのはじゃいである。
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    三色の手変わりを待っていたが、ドラ1枚あるピンフでいつまでも待ってはいられない。最初のテンパイから3巡だけ待ちpai_s_7p.jpgを引いたところで空切りリーチをかけた。が、この待ちがなかなか引けない。結局、引けないまま流局か…と思ったところハイテイ牌をツモったところで小林の手が詰まった。
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    じゃいのリーチがかかる前、苦しい形からpai_s_nan.jpgをポンし何とかアガリを目指していた小林。途中、何度か手詰まりをしていたが幸い放銃せずに済んでいた。

    が、ここでついにpai_s_6s.jpgに手がかかってしまった。ホーテイ打牌だったため1ハン高くなり満貫の放銃となる。

    南2局 西家・じゃい
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    小林「1巡前に手詰まりしてもpai_s_6s.jpgを打とうと思っていたんですよ。ところが、そこで引いたのが安全牌のpai_s_6p.jpgだったのでこれを捨てざるを得なかった。いくらホーテイで打ちたくないからといって、先に無スジpai_s_6s.jpgを勝負するわけにはいかないですからね。安全牌さえ引かなければpai_s_6s.jpgで3900の放銃ですんだのに…」



    南3局
    6巡目、親の魚谷がチャンス手。
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    ドラ暗刻の手をサクサクとまとめてテンパイ。即リーチをかける。
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    待ちのpai_s_3s.jpgが他家に吸収され、アガリは難しいかと思われた。だが、山に多くなくても、そして相手の手の中に収まってもアガリ牌とめぐり会う方法はある。それが「偶然、相手の手が進む」ということ。ファンタジスタ・達也の手が、高めリャンペーコーという絶好のテンパイになってしまうのである。
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    このpai_s_3s.jpgをものにできた魚谷。トップを磐石にし、さらに連荘で54700点まで持ち点を増やし、初戦をトップで終えた。

    だが、ラス前にはじゃいがリーヅモドラ2の満貫を決め、トップまであと一歩に迫る。
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    南3局4本場
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    またオーラスでは、達也の執念のツモアガリが出た。
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    達也はこれをアガってもラスのままだったが、実はツモって裏ドラが1枚乗れば3着に浮上するという状況だった。そのため、ツモという手役は欠かせない。そのため、何と親のじゃいがロン牌pai_s_4s.jpgを捨てて追っかけリーチをかけたときも、見逃してツモ山に手を伸ばしたのである。

    自分のやれることは何でもする。達也の維持と執念を見せた一局だったと思う。もちろんトップの魚谷が優勝に最も近い位置にいるのは間違いないが、この3人を相手にしている以上、勝っても負けても非常に苦しい戦いを強いられるはずだ。

    決勝戦1回戦 結果
    魚谷+67.3 じゃい+4.4 小林-24.2 達也-47.5
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