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今の時代に、一つの仕事をずっと続ける人は、ほとんどいないと思います。
キャリアアップのためには転職も必要になったり、転職を重ねてスキルアップにより独立したり起業する人も多いわけです。
自分がどのようにキャリアを重ねていくべきなのか、どのような仕事を選べばうまくいくのかということを誰でも知りたいはずです。
今回は、前半で自分に合う仕事をどのように探せばいいのか、後半でどうすればキャリア選択がうまくいくのかという内容を紹介します。

仕事でどのようなキャリアを重ねるかということは人により違います。
ひたすらエリート街道を進みたいという人もいれば、無理をすることなく自由を大切にしたいという人もいます。
今回は、どのような人であっても、幸せに生きるための仕事選びとキャリアの作り方になりますので、多くの方に役立つ内容になるかと思います。


▼その仕事で自分は上手くやっていけるか事前に分かるの?


就活の場合は、どこにも働き口がないと困るので、とりあえず就職するということもあると思いますが、転職の場合は、就きたい仕事や条件のいい仕事を選んだり、自分にもっと向いている仕事を自分で考えると思います。そういう意味で、転職をする方が職業選択としては有利なのではないかと考えられます。

アイオワ大学の研究をもとに、転職後(就職後・独立後)に自分がその仕事でパフォーマンスを発揮することができるのかということを事前に調べる方法があるのかということを説明します。

仕事を選ぶ時には誰でも迷うはずです。自分がその仕事でうまくやっていけるのか、その仕事は自分に向いているのか、就活の時も、転職や独立をする時も、悩むと思います。

結論としては、悩んでも無駄です。

1998年にアイオワ大学が行った研究によると、自分がその仕事でパフォーマンスを発揮することができるかということを事前に予測することは全く不可能だということが分かっています。

職業適性検査なども色々とありますが、実際にその仕事でパフォーマンスを発揮することができるかどうかということは事前に予測することができないので、悩むだけ無駄だということです。
この研究では、過去85年間に行われた職業適性研究から、信頼性の高い19件の研究を選んでメタ分析を行っています。
その結果として、職業の適性を図るための様々なテストがありますが、相関係数が0.6を超えるものがありませんでした。つまり、調べることで次の仕事でパフォーマンスを発揮することができるかどうかを事前に確認することができるものはなかったということです。

【実際にその仕事に就いた後にパフォーマンスを発揮することができるかどうかということとの相関】(1.0:完全な相関/0:全く相関がない/−1.0:完全な逆相関)
  • ワークサンプルテスト(責任のあるインターンのようなもので、実際に仕事の一部を体験):0.54
  • IQ テスト:0.51
  • 事前に質問を決めるタイプのインタビュー(いわゆる面接):0.51
  • ピアレーティング(グループディスカッションによる他者評価):0.49
  • 職業知識テスト:0.48
  • インテグリティテスト(企業への忠実性を図るテスト):0.41
  • 事前に質問を決めないタイプのインタビュー(いわゆる役員面接):0.38
  • 似たような職業の経験:0.18
  • 学歴:0.10
  • 筆跡テスト:0.02
  • 年齢:−0.01

面接などで使われているほとんどのテストにおいて、その人が、実際に仕事に就いた後にパフォーマンスを発揮するかどうかを判断することができないということが分かったということです。
要するに、やってみないとわからないということです。

やってみないとわからないわけですから、大事なのは自分に合っている仕事に就くことではなく、実際に仕事をしてみて、その仕事の方法を工夫していくことで自分のキャリアをより満足できるものにしていくことです。 

1つの仕事で人生が決まるわけではありません。先々自分の天職と呼べる仕事を見つける場合も、独立や起業をする場合も、キャリアというものは繋がっていくものです。そういう意味で、大事なのはどんな職業に就くか選ぶことではないのかもしれないということです。


当然ですが、僕たちは働くために生きているわけではなく、幸せになるために働いています。では、幸せになるためのキャリアはどのようにして作ればいいのでしょうか。
2018年にオックスフォード大学のウィリアム・マッカスキル博士が、幸福なキャリアを送るためにはどうすればいいのかということをサーベイし、そのポイントを9つの法則として纏めてくれています。
ここから先の、皆さんのキャリアをより幸せなものにする方法を知りたい方は続きをどうぞ。