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人脈の話をすると、自分は特にビジネスをしていないし関係ないと思う人もいるかもしれませんが、これは友達の作り方です。
友達が作れない人はビジネスでもうまくいきませんし、人間関係を上手に使うことができない人は成功しないということも分かっています。

人間関係をつくる話をすると、そもそも人間関係がめんどくさいという人もいると思います。僕もどちらかというとそのタイプです。
人間関係をコントロールすることができる人は、健康になり人生をコントロールできる人です。お金も健康も人間関係も、幸せな人生のために必要なものは全て手に入れることができます。

▼スーパーコネクターを見つければ友達は少なくてもOK!

科学的には20代までは友達は多いほうがよく、30代を過ぎると友達を絞った方が幸せになれるということが分かっていますが、僕のようにそもそも友達が少ない人はどうすればいいのでしょうか。
答えは簡単です。友達が多い人と付き合えばいいわけです。

人間関係の面倒なところは、その関係を維持するところです。たくさんの人との関係を維持しようと思えば、常に色々な人に連絡を取り予定や話を合わせたりする必要があるので面倒なわけです。

生まれつきそのようなことが得意な人たちがいます。人と人とをつなげるのがやたら上手い人とか、どこに行っても友達ばかりというような人が時折います。
僕の場合は時間さえあれば一日中でも本を読んでいられますが、普段読まない人に同じことをさせると苦痛でしかないはずです。自分の価値観に合わず苦痛を感じるようなことを無理をしてまで行なっても良い結果には繋がりません。

よくある人間関係や友達を作るための本では、そもそも人間関係が面倒だし苦手だからそのような本を読んでいるにもかかわらず、そんな人にパリピのようにナンパをしてみようとか、とりあえず色々な人と仲良くなることを心がけましょうなどと、それが分からないから苦労しているんだと言いたくなるようなことを書いています。

そのような苦手な部分に関しては人に任せてしまえばいいです。
自分は観察力を高めて付き合う人を絞り込み、どのような人と付き合えば、必要な時に必要なコネクションを得ることができるのかということを考えるべきです。

その人との関係さえ維持していれば、必要な時にはその人に連絡すればどのような人脈にも繋がるという人をスーパーコネクターと呼びます。
このスーパーコネクターは一人ではなく、たくさん持つといいです。例えば、ププログラミングや技術者関係のスーパーコネクター、イベントや人を集めるためのスーパーコネクター、海外に友達を作るためのスーパーコネクター・・・、ジャンルごとのスーパーコネクターがいると、本当に限られた人間関係を維持さえしていれば必要な時に必要な人間関係を得ることができます。
これが引きこもりにとってはベストな状態です。

自分の時間も大切だし、そんなに人と話すのも得意ではない、かといって孤立したくはないし社会的な成功も欲しいという人は、スーパーコネクターの友達を作ることを意識するべきです。
あらゆる社交の場に行った時にはスーパーコネクターを探して、その人とだけ仲良くなってください。スーパーコネクターの見分け方や、どのようにしてスーパーコネクターと仲良くなればいいのかということを今回じっくり紹介しますので、それを参考にしつつ仲良くなったらあとはもう簡単です。その人との関係だけを維持していれば、困った時にはその人が大抵のことは何とかしてくれます。

スーパーコネクターと繋がることが大切ですが、その前に自分でもある程度コネクティングができるようにならないと、お返しができない状態が続き、関係が途切れてしまうこともあります。
新しい関係を作らなくても、リコネクティングをしていけば友達関係は維持していくことができますので、今回は、まずはこのリコネクティングのテクニックを紹介し、スーパーコネクターを見つけるための方法も紹介します、そして、ネットワークマップという自分の人脈を可視化する方法までを紹介します。


▼リコネクティング・トレーニングで新しい企画が鬼のように進む

リコネクティングは、簡単に言うと、最近連絡を取っていない友人に連絡をする事です。リコネクティングが得意な人は人脈の作り方が上手い人です。
これは、喋るのがうまいとか久しぶりの友達でもうまくコミュニケーションがとれるという能力ではありません。違いは抵抗感の差だけです。

最近あまり連絡を取っていない友達に、何か仕事をお願いしたいとして、久々に連絡を取るのはほとんどの人が抵抗感を感じるはずです。いきなり連絡をしてお願いしたら嫌に思われたり気まずくなると考えるのではないでしょうか。
ところが、これを全く遠慮することなく平然とする人たちがいます。それがスーパーコネクターの人達です。
僕たちはスーパーコネクターになる必要はありませんが、リコネクティングのテクニックは学んでおいた方がいいです。

スーパーコネクターやリコネクティングが上手い人は相手のことを覚えています。相手が得意で好きなことを覚えています。
会社の名前や肩書きではなく、相手が何を得意としていてどのようなことが好きなのかということを覚えているわけです。そして、この人達はそれを思い出すのがとても上手です。

自分が得意ですぐできることに関して、相手に頼られたとしたら、誰でも少しいい気分になるのではないでしょうか。
自分が必要にされているとか、自分の得意なところを覚えてくれているのであれば、喜んでもらいたいと思うはずです。

久しぶりに連絡したとして、相手が一番得意で、かつ、アイデンティティの根幹にしているものをその場で褒めます。そして、頼ります。
得意なことで頼られると、自分の存在意義を認められたような気分になります。
スーパーコネクターのすごいところは、リコネクトして頼み事をしているのになぜか感謝されてしまうところです。

リコネクティングははっきり言って技術です。才能ではなく技術です。
例えば、相手の名刺をもらうだけでなく、相手の好きなことや得意なことを記録しておきます。その好きなことや得意なことと一緒にスマホの電話帳に登録しておけば、キーワードで検索してその時に必要なコネクションを思い出すことが簡単にできます
会社や肩書きは変わることもあります。そうすると急に連絡を取ることができなくなったりもします。他の会社に行ったとしてもその人の特技というものはそうは変わりません。
個々人に興味を持って目を向けることができるので、会社が変わっても、何年も時間が経っていても、すぐにリコネクティングできるわけです。

後は、心理的な抵抗を減らすことです。
人間は助けた相手のことを好きになるものです。相手の得意なことをわかっていて、それで助けを求めるということは、相手に対しての褒め言葉になります
ですから、抵抗を感じることなく気軽に連絡するようにしてください。


2010年にラトガース大学が行なった研究で、仕事の重要なプロジェクトを進める上では、現時点で固まった人脈よりも、しばらく連絡を取っていない人脈を使った方が能率が上がるケースがあるという事が分かっています。
新しい事を始めたいのに、同じメンバーだと当然ですが凝り固まったアイデアしか出ません。そこで新しいアイデアや技術や視点などを取り入れる事が重要になります。

アイデアを作るのは人間ですから、それを変えるためには環境を変えるか人を変えるかしかありません。
この研究では、既にある人脈を使うよりも、リコネクティングを使い、しばらくは合っていない人脈を使った方が、作業効率も上がりイノベーションが起きたり、立ちはだかる壁を突破する可能性が高くなるということが示されたわけです。

ですから、壁にぶち当たったらいつもとは違う人に会ってみるとか、最近会っていない人に連絡を取ってみるといいのではないでしょうか。

多くの人は会社で悩みを抱えたり壁にぶち当たったとしたら、同僚や会社の人と飲みに行ったりするのではないでしょうか。なんとなくいい気分になるかもしれませんが、それでは解決策は見つけられません。自分の周りの人に聞いても解決策が出てこないのであれば、リコネクティングを考えてみてください。

昔のクラスメイト、昔勤めていた会社の同僚、過去にお世話になった人にコンタクトをとってみてはいかがでしょうか。
何年も会っていなかったクラスメイトでも、久しぶりに会ったらその会っていない時間を感じないぐらいいつの間にか当時と同じように仲良く話しているということを経験したことがある人もいるのではないでしょうか。
お互いに腹を割って話すまでのハードルが低い状態で、それまでお互いに全く別の人生を何年間も歩んできたわけですから、今自分の周りにあることとは全く異なる情報や視点を手に入れることができるわけです。
凝り固まった人脈では同じ情報や視点しか手に入りません。まったく新しい人脈では信頼関係を築くまでに時間がかかります。ですから、最も良いのは最近連絡を取っていなくて違う人生を歩んでいるけれど過去にお互いに信頼関係がある程度できている関係です。
つまり、リコネクティングによる繋がりです。

このようなリコネクティングしてつながることができる絆のことをラトガース大学の研究チームは休止中の絆と呼んでいます。
これを復活させる方が、下手に人脈を広げようとしたりする方が良い結果に結びつきやすいということです。
新たな視点を手軽に手に入れるために大切なのは、リコネクティングです。

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