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一問一答「あなたは親と子の間でなにが大切だと思いますか?」【親子の心理学】
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一問一答「あなたは親と子の間でなにが大切だと思いますか?」【親子の心理学】

2021-11-11 12:00

    あなたは親と子の間でなにが大切だと思いますか?


    DaiGo師匠への相談の中には、子育てや子供の将来についての相談もよくあります。

    あるいは、自分の幼い頃の家庭環境の問題や将来に対する不安、そんな相談も結構あります。

    DaiGo師匠自身も子供の将来に影響を与える様々な研究についても紹介してきましたし、一問一答でも以前に子育てに関する内容は紹介させてもらいました。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

    一問一答「あなたは子育てで何が重要だと思いますか?」【子育ての科学】


    今回は、旦那さんと喧嘩中だという方の相談をもとに、子供の将来を考える上で重要になる、母親の行動と父親の行動について解説させてもらいます。

    今子育てをされている方、いずれ子供を育てるであろう方には、当然参考にしてもらいたいですが、子育ては関係ないという方でも、子育てというのはまさに正解が分からない難しい問題ですから、そんな難しい問題に対してどう向き合えばいいのかということを考えてみてください。

    子供との接し方だけでなく、そこから掘り下げて考えることで、人間関係や恋愛においても役に立つと思います。


    Q. 夫と喧嘩中です。子供もいるのでこのままでは雰囲気も悪くなるとは思いますが、いつもこちらから仲直りしているので、何とかしたいと思っています。どうしたらいいでしょうか?


    仲直りすることについて、自分から言うことは別に悪いことではないと思います。

    ただ、それでうやむやにするのではなく、お互いに相手を責めたり傷つけることなく話し合うことが大切ですから、自分も責めるようなことは言わないので、どのように思い、何を考えていたのか正直に教えてほしいと話してみてはどうでしょうか。


    相手を責めるのではなく、自分の感情だけを素直に共有するアサーティブネスというのが非常に重要です。

    このコミュニケーションをできることが、夫婦関係を良くするための秘訣になります。


    ですから、このアサーティブネスなコミュニケーションをとるために協力してほしいと伝えて、1つ自分の思うことを言ったら、相手も自分の思うことを1つ言うということを10分ぐらい行ってみてください。


    こうしていると、徐々に相手を傷つけたり責めることなく、お互いの意見が言えるようになってきますので、そうなれば夫婦関係もとても良くなります。

    そんな感じで、仲直りする時には提案を含めて仲直りをすると良いのではないでしょうか。


    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。



    子供の将来に与える影響は色々とありますが、子育てというものは本当に難しいもので、多くの人が日々悩みながら子育てをしていると思います。

    親が子供の性格に与える影響はごくわずかでも、やはり、両親の関係や家庭環境というものは子供の成長に大きな影響を与えます。

    父親と母親のどんな行動が、子供の将来に対してどんな影響を与える可能性があるのか、それを学ぶことで、具体的に子供に対する接し方を変えるだけでなく、なぜその影響が出るのか? そこまで押し進めて考えていただけたらと思います。


    親子の間には意外な影響があったりします。

    子育てには興味がないという方でも、自分の幼い頃の親との関係を振り返ることで新たに見えてくることもあるかもしれません。


    もし、すでに大人になっている自分に何かしらの問題があって、それが幼い頃の両親の対応や家庭環境にあったというような気がした場合には、だからといって両親や自分を責めても何も始まりません。

    なぜその影響が出るのか?

    そこも踏まえて、今からできる対策は何なのかというところまで考えてみてください。

    そうすると、おそらくその答えは人それぞれですがDラボにあるはずです。




    子供を作ることと人生の満足度


    2003年の研究で、子供を作ることと人生の満足度の関係性を調べた研究があり、子供を作ると結婚関係に対する満足度は低下するということがわかっています。

    子供がいる人は、子供がいない人に比べて、結婚に対する満足度が低くなり、その満足度の低下は、男性よりも女性の方が大きいとされています。

    そういう意味では、女性の方が子供を産むことによるデメリットは大きいと言えます。


    さらには、子供の数が増えれば増えるほど、結婚に対する満足度は下がるという研究結果も出ています。

    統計的には極端に下がっているとまでは言えませんが、下がることは確実で、何かしら対策を考えておくべきと言えます。


    つまり、2人の関係を子供が出来てからも良い状態で保つために相当の努力をしたり話し合っておかないと、子供を作ると、それが逆に破局の原因に繋がってしまうかもしれないということです。


    基本的には、子供ができることにより家庭内での男女の役割が大きく変わります。

    一般的には日本ではまだまだジェンダーギャップも激しいので、比較的女性が子育てをすることが多くなったり、男性としても、奥さんは旦那さんよりも子供優先になります。

    このような男女の役割の変化が夫婦間でのストレスに繋がります


    このあたりを事前に踏まえて役割を話し合って分担しておいたり、どのようにしていくかということを考えておくことが大切です。事前にシュミレーションして心の準備をしておくだけでもかなり違うと思います。


    男女の役割が変わることでストレスに繋がるというのであれば、どのように役割が変わるのかということを想定し、想定される問題に対してそれぞれ対処方法を考えておいたりしてください。


    子供を犠牲にしないためにもしっかり対策を

    夫婦の自由が制限されないように、2人の時間を作る工夫をするということも大事です。

    例えば、普段は子供も一緒に家族みんなで食事をするけれど、1週間に1回だけはベビーシッターさんなどを雇って夫婦2人だけで食事に出かけるというのもいいと思います。

    このようなこと自体に対しては疑問視する人もいるかもしれませんが、夫婦関係が悪くなってしまうと一番に犠牲になるのは子供です。


    子供を作る“だけ”では幸せにはなれない!

    ダニエル・ギルバート博士によると、人間は当然子供を残さないと遺伝子を残すことができないわけですから、実際には子供を作ることにより人生の満足度は下がりますが、子供を作ると満足度は上がると錯覚する遺伝子があるのではないかとされています。


    そのような遺伝子を持っている人たちが子供を作り子孫を残したので、今の人類は子供を作ることでただ幸せになれると思い込んでいる人が結構多いとのことです。


    本当は子供を作る“だけ”では幸せにはなれません。

    それ以外の家事の分担など様々な対策も行った上で、幸福度を上げて、子供が生まれたことによるマイナスに耐えられるだけのふたりの関係を育んでから、子供を作らないと本来はいけません。


    子供を作ることを否定するわけではありませんが、遺伝子に刻み込まれた子供を作ることで、ただ幸せになれるという錯覚を乗り越えるためには、夫婦関係をしっかり育んだ上で子供を作るべきだということです。

    子供が生まれたからといって夫婦関係をおざなりにするのはよくないという学びが先ほどの研究にあるわけです。




    夫婦・親子の間でケンカが起きた時には


    夫婦でも親子でも、相手が近しい関係の人だからこそ問題が起きたりもします。

    特に夫婦の間では、男性は解決策や論理で戦おうとしますが、それは女性からすると自分の気持ちをわかってもらえていないと感じます。


    人間関係で問題が起きているということは、考え方が違うということです。

    そんな考え方の違う2人が、同じ質問や同じことを考えることにより関係が良くなったり、ケンカしてもそれがおさまりやすくなるということが分かっています。

    「今から1年後を想像してください。今から1年後の視点でみた時に、今あなたが起こしているケンカについてどう感じると思いますか?」


    ケンカをした時は、それが夫婦の間でも親子の間でも、この質問に対してぜひ一緒に考えるようにしてみてください。

    実際に、この質問を用いた研究では、それをするだけで、幸福度が著しく上がり関係を前向きに捉えて、ケンカもおさまりやすいような心理状態に変わっていたということが確認されています。


    基本的に、ケンカや口論をしている時には、今の感情が原因になっていて、それがどんどんエスカレートさせてしまいます。


    ところが、その2人の焦点を未来に移して、未来の2人の関係から見た時に今目の前のケンカや問題についてどう感じるのかと考えることにより、現在の怒りの感情から焦点がずれるわけです。

    それによりケンカをエスカレートさせてしまうような現在の感情から解き放たれるということです。


    人は今の感情にとらわれやすい

    ケンカが始まったりいざこざが起きてしまった時には感情はフレッシュな状態です。

    このフレッシュな感情には人間はとらわれやすいものです。


    当然ですが感情というものは薄れていくものです。

    今の感情にとらわれてしまうと怒りや悲しみの感情は増幅してしまいやすくなるので、一旦今の感情は置いておいて、1年後の未来の視点から自分たちを見た時にどう感じるのかということを考えると、余計な口論のヒートアップを避けることができるわけです。


    夫婦の間や親子の間で揉め事が起きた時には、ぜひ試してみてください。


    男女関係や人間関係に役に立つおすすめの本

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    相手に拒絶されたり相手を傷つけたりすることなく、相手に対して自分の感情を上手に伝えるにはどうすればいいのかという方法を学ぶことができる本です。


    自分や子供の強みを活かすためのおすすめ本

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    大人も子供も自分の強みの使い方も理解することができるので、自信を持って行動することもできるようになるとても素晴らしい本です。


    才能を言い訳にせず可能性を追求するためのおすすめ本

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    天才には勝てないとか、生まれつきの優秀な人には勝てないというようなことを言う人もいると思います。

    自分だけでなく、子供に対しても、その可能性を諦めてしまうような人もいます。


    もちろん成功している人の中にはいわゆる本当の生まれつきの天才もいます。

    ですが、成功している人を見ると決してそんな天才ばかりではありません。

    では、どのようにして彼らは天才と呼ばれるような成功を成し遂げたり、生まれ持っての天才を超えるような成果を成し遂げたのかということを理解できる本です。


    逆境を乗り越え成功するためのおすすめ本

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    トラウマを抱えていたり家庭環境に問題があったけれど、大きな成功を成し遂げている人もいて、スーパーノーマルと呼ばれています。

    これはそんなスーパーノーマルの人たちについて調べてくれている本です。

    不遇な子供時代を送ったとか、トラウマを抱えているという人は読んで頂ければ、これは力になる本だと思います。




    父親との関係と仕事の価値観 


    子供は父親の働き方に影響を受けるのではないかという研究があります。

    フローニンゲン大学の研究で、3841人の男女を対象に、10代の頃の父親や母親との関係性や父親と母親の仕事に対する取り組み方をチェックしています。


    10代の頃の父親との関係の良し悪しが、大人になってからの仕事に対する姿勢や意欲に影響を与えるようです。

    これは小さな相関があったということですが、要するに、父親が働き者の場合には子供も将来働き者になる可能性が高いということです。

    ちなみに、この子供に対する影響は男の子でも女の子でも変わらず確認されています。

    子供が男の子でも女の子でも、母親ではなく父親との10代の頃の関係が、将来の仕事に対する取り組み方と関係していたということです。


    研究チームのコメントとしては、父親と母親は子供に対して、それぞれ異なる影響を与えていると言われています。

    特に、仕事に対する価値観の発達に関しては、母親との関係よりも父親との関係の方が中心的な役割を果たすとされています。




    母親の共感力と子供の思いやり


    母親は共感能力によって子供に影響を与えるようです。

    子供がどれぐらい友達に対して寛大な優しい行動を取れるのかということと、母親の思いやり度について調べた研究を見てみると、母親が思いやりがあり他人の痛みを分かることができる人であれば、子供も他人に優しくできるようになるということです。


    母親が子供に思いやりを持ちなさいと言っているのに、子供が他の友達に感情をぶつけたりすることがあると思います。

    この研究では、それは母親の思いやりが足りない可能性があると指摘しています。

    すべてがそうだとは思いませんが、研究者はその問題もあるのではないかと言われています。


    母親の共感能力は子供に伝わるようです。

    それにより、感情的になったりしなくなり、思いやりのある優しい人になるのではないかという研究です。


    まず、子供に影響を与える可能性のある父親の行動と母親の行動について解説しました。

    もちろん親の育て方だけで全てが決まるとは思いません。全てが親のせいなんてことはないと思います。

    とはいえ、研究内容としては参考にはなると思います。


    ここから先は、さらに、子育てにまつわる研究をもとに、正解のない子育てに対して、お父さんお母さんだけでなく、子育てに興味がないという方でも参考になるであろう内容を解説していきます。

    ぜひ続きをチェックしてみてください。


     
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