あなたは、どんな人だと裏切られても良いと思えますか?
今回は、恋愛で相手を信じる方法についての相談をもとに、味方になる人と敵になる人の見分け方について解説させてもらいます。
Q. 恋愛で相手をよく知ってから付き合うとなると時間がかかりますが、付き合い始めの頃に相手を100%信じることは難しいです。どうすればいいでしょうか?
そもそも付き合い始めた頃でも付き合って10年経った頃でも、相手のことを100%信じることは無理です。
大事なのは「この人だったら裏切られてもいい」「この人であれば何があっても受け入れることができる」と、見返りを求めず仮にその人に何があっても愛することができるという感情だと思います。
相手を信用するということは、相手が裏切らないかどうかを見極めることではなく、「自分が裏切られてもいい」と信じることです。
人を信用するというのは相手を評価する行為ではないと僕は思います。
恋愛であれば、「この人とであれば将来何があっても一緒に乗り越えていくことができる」と思えることがその人を信用するということです。
「その人が将来問題を起こさないかどうか」をチェックするのは、銀行がお金を貸す時に行うクレジットの業務です。
それは恋愛には不適切な考え方だと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスです。
「裏切り」とは?
人は良くも悪くも他人を裏切るものです。
これは裏切りの構造を理解していないと誰でも陥ってしまいます。
決して人を裏切らない人はいません。
人は状況や環境によって相手を裏切るものです。
例えば、DaiGo師匠のチームメンバーも信頼しあっていますが、その人に家族がいて僕を裏切る事をしなければ家族が殺されてしまうような状況に陥れば、当然ですが裏切ると思います。
これは裏切りというものは状況によるということです。
ですから、常に裏切りに対する備えをしなければいけませんし、裏切られたとしても相手が得をしないという状況を作らなければいけません。
ただ人を信用するということはなく、自分が相手を信用すると同時にお互いに win-win の関係になれるかどうかということを考えてください。
これはもっと言うと自分と手を切ることで相手が損をするかどうかということです。
もちろん相手が人として信用できるかどうかということは見た方がいいと思います。
ただそれはその状況や環境によって変わることですから、人として信用できるかどうかということを見るのは当然のことで、それと同時にwin-win の関係になっているかどうかということが欠かせません。
自分がもらうばかりでは、いつか相手は手のひらを返します。
そもそもそれはもらってばかりいる方が悪いわけです。
もらった以上の事を相手に返せるぐらいの余裕がなければ、相手に下手に頼ってしまえば、頼り過ぎになってしまい状況により切られてしまう可能性があります。
そして、自分と手を切ると損をするかどうかということも重要です。
特に仕事においてはこれらの観点から相手を見る必要があります。
このような基準をもって相手を見るようにしていれば、それだけでも結構裏切られることは少なくなります。
万が一裏切られた場合にも対処ができるようになります。
このような基準を持って人を信用した上で裏切られたということは、その環境が変わったということですから、その環境に対して対処するということができるようになります。
お互いに win-win の状態になっているのに裏切ったということは、その win-win になれない状況に変わったか、相手が一方的に何かを奪いに来たかということです。
そこに注目することで相手との関係を継続するべきなのかということが見えてきます。
さらに、自分を裏切ったら損をする状況にしておけば、万が一状況が変わり自分を裏切りそうになったとしても、自分を裏切れば損をするということを思い出させることにより、その裏切りを回避することができますし、それで駄目なら関係を切ればいいだけです。
人は裏切る前提で人と付き合う
人は裏切るものです。
裏切ることを前提に人と付き合うことが大切です。
このように言うと嫌なイメージを持つ人もいるでしょうが、これは結構重要なことです。
人に裏切られることを前提にして相手と付き合うということにはメリットがあります。
裏切られることを前提に付き合っていれば、裏切られた時の対処も念頭にあるので万が一の時にも無駄に動揺することはありません。
例えば、とても信用していた人の借金の保証人になったとして、その人に逃げられたら大きなショックを受けると思います。
そんなことになれば当然、経済的な問題も抱えてしまい、家庭が貧しくなったり子供を学校に行かせてあげられないというような問題も起きてしまいます。
これと同じように、ちゃんと裏切りを想定した上で人と付き合わなければ自分の大事な人を守ることはできなくなります。
だからこそ裏切りを前提として付き合うことが重要だと僕は言っているわけです。
僕からお勧めできることとしては、3つの段階で相手との付き合いを考え直してみてください。
その人が本当に人として信用できるかどうか?
その人とwin-win の関係になれるか?
自分を裏切ったらその人は損をするか?
この3つで考えるようにしてみてください。
裏切りというものは、皆さん自身が傷つくだけではありません。
それは皆さん自身の大切な人まで傷つけてしまいます。
あるいは、皆さんが皆さんの大切な人を守ることができなくなってしまいます。
もし皆さんの大事な人に被害が及んでしまうことがあれば、きっと皆さんは黙っていられないはずです。
その時には、自分の大事な人が犠牲になってしまうか、自分を裏切った相手が犠牲になるかの2択です。
裏切りに対処し人との関係を学ぶためのおすすめ
人がなぜ裏切るのかということについてはこちらの本がとても参考になります。
相手を脅したりコントロールしようとするマニピュレータについて学ぶのであればこちらが参考になります。
相手をコントロールすることを目的に近づいてくるやばい相手を見抜く方法について学ぶことができます。
人間関係の問題において相手をどうにか変えようと思っても、結局は他人を変えることはできません。
そういった意味では結局は自分を変えていくしかありませんので、その点ではこちらの本がとても参考になります。
相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係 (単行本)
皆さんは他人のことをどれぐらい信用するタイプですか?
ここで皆さんに質問します 。
次の10段階でみなさんはどれぐらい人を信用するタイプですか?
人は全く信用しない:1
ほとんど信用しない:2
結構信用しない方だ:3
どちらかというと信用しない:4
50%50%ぐらい:5
どちらかというと信用する:6
結構信用する方だ:7
基本的には信用して付き合うようにしている:8
ほとんど信用する:9
人を完璧に信用する:10
皆さんはこの10段階の中で自分がどれぐらいだと思いましたか?
アダム・グラントさんの研究を見ても収入的にトップの人たちもギバーで、ボトムの人もギバーだと言われています。
人を信用する度合いと収入の高さについて調べた研究によると、最も収入が高くなる他人を信用する度合いが判明しています。
最も収入が高くなる他人を信用する度合いは「10段階中8」でした。
このアダムグラントさんも言われているギバーになろうという考えは間違っていなかったわけです。
ただし、ここから先がポイントです。
他人を信用した方がいいというのは間違いないようですが、なぜ10段階中の8の人が最も収入が高くなるのでしょうか。9や10ではない理由は何なのでしょうか。
研究では、9や10と答えた人たちは8と答えた人たちよりも収入が7%近く低かったということです。
ですから、基本的に人を信用する人の方が収入は高くなっていきますが、8ぐらいをピークにして9や10になると7%程度下がるということがわかったわけです。
成功している人たちの中にはギバーが多いですが、あまりにも他人を信用しすぎてしまうとテイカーと呼ばれる他人から奪い取ろうとする人たちに持っていかれてしまい、収入が減ってしまうということです。
10段階の信用レベルが1とか2といった最低レベルだった人の所得は、信用レベルが8の人に比べて収入が14.5%も低かったということもわかっています。
ですから、他人を疑ったりするぐらいであれば信じて騙された方がマシだということを言う人がいますが、これは正しかったわけです。
「力のあるいい人」に!
いい人すぎると他人からむしり取られてしまうということもありますが、ポイントとしては「力があるいい人」になるのが最もいいそうです。
例えば、陸軍の上層部を調べた研究を見てみると、陸軍の上層部と言われるといわゆる鬼軍曹のようなイメージがあり、ただ単に下に対して理不尽に厳しくするような感じもしますが、実際にはトップの人たちはとても人情深かったということがわかっています。
ただし、力があるいい人になることが大切で、力がないいい人は社会的には下に追い落とされてしまうということがわかっています。社会的ストレスにより心臓発作のリスクが高まってしまうという研究もあるぐらいです。
ここまでは人間の裏切りと信用のバランスについて解説させてもらいました。
人を信じることで人生は上手くいくけれど、簡単に人を信用すると、裏切られたり自分の大切な人を守れなくなったりする可能性もあります。
ここから先は、皆さんが裏切られたり騙されたりすることを避けられるよう、 人の見分け方について詳しく解説していきます。
ぜひチェックしてみてください。
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