あなたは、富裕層にどんなイメージを持っていますか?
今回はストレートにお金持ちになるにはどうすればいいのかという質問をもとに、真の富裕層と一般人の違いについて 心理学的に解説させてもらいます。
「Q. お金持ちになるにはどうすればいいでしょうか?」
勉強すればいいのではないでしょうか。
お金持ちになりたいという人は、そのほとんどは答えがわかっていることで悩んでいます。
いわゆるお金持ちや一定以上の経済的地位を持っている人は、答えがない問題で悩んでいます。
全く前例がない新しいビジネスを形にするにはどうすればいいのか、これから未来はどのようになっていくだろうか、このような今答えがまだないことを考え、答えを探すのが頭がいい人たちがすることです。
頭が悪い人は、調べれば本に書いてあるし、既に誰かがして結果がわかっていることでいつまでも悩んでいます。
あるいは、自分で挑戦して試してみればすぐに答えが返ってくるようなことに対して悩み続けています。
いつまでも悩み先延ばしした結果、ようやく答えを見つけた時には、その答えはすでに誰かが見つけたものです。
これが頭がいい人と悪い人の違いですから勉強した方がいいです。
勉強すれば考えなくてもいいことや、時間を費やさなくてもいいことを見つけることができます。
大人になってから重要なのはカンニングです。
他の人たちがすでに見つけた答えが様々な本に書いてあります。
大人になってからの勉強はそれらを使えばいいわけですし、カンニングしても問題ありません。
むしろ、本を使ってカンニングしても解くことができない問題をどのようにして解決するのかということが大人がするべき戦い方です。
そこを理解していないと人生は苦労するものになります。
以上がDaiGo 師匠からの回答でした。
真の富裕層と一般人の違いとは?!
お金持ちに近づくためには、ごく当たり前に思えることを確実に続けることが大切です。
ただし、これは年収で言うと3000万円ほどまでで、そこからさらに上を目指すとなると、より独特な行動も必要になってきます。
今回は日本人を対象にした研究をもとに、年収6000万円を超えるような真の富裕層たちの秘密に迫ってみたいと思います。
日本で本当の富裕層になるためにはどうすればいいのかを考えるためには非常に参考になる研究かと思います。
野村総合研究所が行った日本の富裕層のライフスタイルについて調べたデータがあり、それをもとに京都大学が因子分析し、一般人と富裕層の違いについて調べた研究があります。
このデータでは年収6000万円以上の富裕層を対象にしています。
年収6000万円となると月に500万円は稼がなくてはならないわけですから、普通に考えて、一般的な企業でサラリーマンをするのでは稼ぐのは難しいレベルです。
そこから行動パターンや生活パターンなど様々な違いが見えてきています。
富裕層ほどシビア
研究では様々な違いが明らかになっていますが、基本的には富裕層になればなるほど、あらゆることにシビアになります。
お金の使い方も人間関係も、仕事の上でも日常生活でも、あらゆることにシビアになります。
これはケチということではなく、収入が増えれば増えるほど、明確に使うところと使わないところを区別していくということです。
お金持ちは当然お金にシビアなわけですが、中途半端なお金持ちは、よくわからないところにお金を使ったりすることがまだあります。
お金持ちになればなるほど、それが1000円2000円のことであっても、本当に必要なことなのかをよく考えて使います。
例えば、一般的な消費者は、自分が使っている商品やサービスに対するこだわりがほとんどありませんでした。
自分で調べたり自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことをあまりせず、よく見かけるものや有名なもの、有名人がお勧めしてくれたものを選んでいるようです。
およそ7割の一般的な消費者は、自分の頭でよく考えることなく、よくCMで見かけるものや、なんとなく流行っているものを選んでいます。
お金持ちは流行に流されてものを選んだりお金を使うことはありません。
富裕層は自分のライフスタイルをしっかり理解していて、そのライフスタイルに合ったものや適切な商品を選ぶことができます。
一般的な消費者は自分にとって本当に必要なものが見えていないので、お金を稼ぐことができないし、世の中や周りに流されて余計なお金を使ってしまいます。
逆に、富裕層たちの2/3は商品やサービスへのこだわりがとても強かったそうです。
これは別に高級なものやブランドにこだわるということではなく、その商品やサービスが、本当にその金額に見合うものなのかをシビアに見ているということです。
芸能人や有名人でも、少し売れて年収が上がったぐらいで、自分の年収の半分ぐらいもする車を買ったりする人たちがいます。
これは真のお金持ちのお金の使い方ではありません。
例えば、日本で富裕層向けに作られているレクサスという車があります。
このレクサスに対して、本当のお金持ちほどLのマークがついただけで100万円も高くなるのはおかしいと考えている傾向が強かったそうです。
本当の価値に目を向けて、それが金額に見合わない場合には厳しい評価を下します。
富裕層はお金を持っているので、富裕層をターゲットにビジネスをすれば儲かると安易に考える人もいます。
ですが、富裕層ほど金額に見合う価値があるのかをシビアに見ています。
絶対に買わなくてはならない理由がなければ買わないし、お金を持っているからこそ選択肢が多く、いくらでも自分で良いものを選ぶことができると理解しています。
いわゆる成金の人はブランドものがやたらと好きで、特に自分のこだわりがあるわけでもないけれど、みんなにお金持ちだと思われたいから高級な服や時計を身につけています。 本当のお金持ちは、ブランドのマークやタグが付くだけで、こんなに値段が違うのはもったいないと考えます。
お金持ちは商品やサービスを選ぶ際に流行には流されません。 流行に飛びつく富裕層は全体の10%ほどしかいなかったそうです。
いわゆるお金持ちを想像する時に、お金を湯水のように使える人を想像する人もいるでしょうが、それはミーハーリッチと呼ばれて全体の10%ほどしかいません。
これは富裕層の中でもかなりレアな人たちです。
ところが、メディアはコツコツと頑張ってお金を稼いで節約をしている富裕層よりも、バンバンとお金を使う派手な富裕層を取り上げます。 そのせいで、富裕層はお金の使い方が荒いようなイメージが強調されていますが、一般の人たちがこれを真似すると当然破産します。
皆さんは流行に流されたりメディアや CM に惑わされないでください。 世の中で流行っているからという理由でお金を使うのはやめてください。
自分にとっての必要性やこだわりを持つようにしていただけたらと思います。 それができなければどんなに稼ぐことができたとしてもお金持ちにはなれません。
真の富裕層たちは別にお金持ちになったからお金にシビアになったわけではありません。
流行に流されず本当に自分に必要なものを選ぶことができるから、富裕層になることができたわけです。
これは仕事の選択でもビジネスの選択でも同じです。
仕事における判断も、時間の使い方もシビアに考えています。
毎日の運動習慣も人間関係も、シビアに考えて物事の判断をすることができるから富裕層になれるわけです。
物事の意思決定にシビアな基準を作ってください。
これが真の富裕層になるための大事なポイントになります。
富裕層の4つの分類
このような研究結果を踏まえて、研究チームは富裕層を4つに分類しています。
①プレミアムリッチ 38%
商品やサービスに対するこだわりはとても強いですが、時間をかけられないと考えているタイプの富裕層です。
物事や商品を選ぶ自分の基準は明確に決まっていて、絶対にそれ以外のことにお金を使うことはありませんが、意思決定に時間をかけることはありません。
要するに、こだわりが強いだけの人であれば一般人にもいくらでもいます。
こだわりが強いからといって、あれこれと悩み続けて時間を無駄に浪費しては意味がありません。
富裕層たちはそれは時間の無駄だとわかっているので、すぐに判断できる明確な基準をあらかじめ定めています。
例えば、DaiGo師匠の場合であれば、着る服を選ぶ時の基準は明確です。
シワにならなくて家で洗濯できて着心地が良いという3つの基準を満たしているかどうかだけです。
自分にとって本当に大切なことや明確な基準がはっきりしていると、物事を選ぶ際も迷うことなくすぐに決めることができます。
明確な基準を持っている人がプレミアムリッチです。
このプレミアムリッチの富裕層の特徴としては、信頼できる行きつけの店があり、安心して任せることができる店員から、決まったブランドを買う傾向があります。
確かに、高級店などでは、本当に大切なお客に対しては、いつも同じ担当の人が接客していることが多いと思います。
一定以上のお金を使ってくれる人には外商の担当の人がついて、その人が新商品や新しい情報をくれたりします。
日本のプレミアムリッチは、日本の富裕層の中でも特に高齢者の中に多いようです。
年齢が高い富裕層に多く、企業経営者や弁護士などに多いタイプだとされています。
日本の富裕層全体のおよそ38%を占めるとのことです。
②情報リッチ 24%
これはDaiGo師匠のようなタイプの富裕層です。
サービスや商品の提供者以外から情報を集めるタイプです。
言われたことを鵜呑みにすることがなく疑ってかかって、もっと良いものや方法がないのかを調べまくります。
商品やサービスの良し悪しだけでなく、価格に対しても本当に価値に見合うものなのかをしっかり調べて吟味します。
提供されている情報やデータ以外からも情報を集めて、商品やサービスを探すことを好きでしています。
自分の価値基準に見合う本当にベストなものを探すタイプです。
これは比較的若い富裕層に多いタイプだとされています。
6000万円以上稼ぐ富裕層全体の24%を占めるそうです。
③コンビニリッチ 24%
これは別にコンビニで贅沢スイーツをまとめ買いして喜んでいるような人のことではありません 笑。
コンビニリッチは、基本的に消費に興味がなく、物欲がないタイプの富裕層です。
お金を使うことに興味はなく、とりあえず用事を手っ取り早く済ませたいと考えるタイプです。
例えば、家具を選ぶのも面倒なので、すべてを任せることができる業者に丸投げしていて、服を選んだり家事や掃除をするのも面倒なので、お手伝いさんを雇って任せていたりします。
お金を稼ぐこと以外に興味がないタイプがコンビニリッチです。
これは全体の24%ほどを占めていました。
これは2005年の研究なので、最近ではもっと増えている気もします。
ミニマリストで物欲もなく、お金を稼ぐことだけが楽しいというタイプの若い富裕層たちです。
④ミーハーリッチ 14%
最後がメディアによく出てくるタイプのミーハーリッチです。
わかりやすい贅沢なものを好み、流行のものにいち早く飛びついて、限定品やブランド品を買い漁る富裕層です。
周りにみせびらかすためにお金を使うお金持ちです。
これは富裕層全体の14%しかいませんでした。
ちなみに、一般人の方がミーハータイプのお金の使い方をする人が多いです。
ボーナスが入ったからといって身の丈を超えるものを思い切って買ったり、ミーハー的な消費をする人は、一般人の中では34%もいたそうです。
メディアでもSNSでも、ミーハー的な消費でドヤる人がよく見られると思いますが、それに惑わされて一般人の人が同じようなお金の使い方をするとどうなるかは一目瞭然です。
消費傾向としては、プレミアムリッチと情報リッチのお金の使い方が、一般人よりも富裕層の方がおよそ倍も多いとされています。
ミニマリストを目指す人はコンビニリッチを目指してもいいと思いますが、どこを目指すかを考えておくのも良いのかもしれません。
いずれにしても、ミーハー的な消費はお勧めしません。
富裕層と中流層の違いとは?!
別のデータで、富裕層と一般の人の違いだけだと見えてこないこともあるので、その間の中流層についても調べています。
これは年収1000万円から、本当の富裕層に入っていくにはどうすればいいのかを考えるために参考になると思います。
ここでは金融資産1億円以上を富裕層と定義し、中流階級からやや上の年収700〜1000万円のレベルを中流層と定義しています。
ここからある程度稼げることができるようになった人が、本当の富裕層になるにはどうすればいいのかが見えてきます。
富裕層はコレクションよりも投資にお金を使う!
年収1000万ほどになると、自然とお金を使ったり消費することが増えていきます。
お金に余裕ができたからと車を買ったりする人も中流階級に多かったりします。
中流階級の人は、車のコレクションを趣味にする人が全体の32%もいたそうです。
中流階級の人は車マニアの人が多いようですが、金融資産を1億円以上持っている人となると、車のコレクションを趣味にしている人はわずか10%未満だけでした。
これもメディアの中では、お金持ちと言えばたくさんの高級車を並べているイメージが伝えられています。
ですが、実際にはこんなお金持ちもごく一部の人たちだけです。
どちらかと言うと、中流階級の人たちの方が車を並べて誇らしげにしていることが多いです。
本当の富裕層はそんなことはしません。
これはメディアが意図して行っていることです。
メディアは基本的にはターゲットとして多いところを狙っています。
富裕層向けのテレビ番組を作ったところで、そもそも富裕層はごく一部の人だけですし、富裕層はテレビなんて見ません。
一般の人たちや中流階級の人に興味をもたれるテレビ番組を作ろうとしています。
ですから、メディアはごく一部の10%にも満たない、一般人がイメージしやすいお金持ちに注目してテレビ番組を作っているわけです。
それによって多くの人が誤解をしています。
これが多くの人がいつになってもお金持ちになれない理由でもあります。
ごく一部の限られたお金持ちの生活を切り取ってメディアは情報を発信するので、中流階級になったぐらいで、自分もお金持ちのように車を並べたいと考えてしまいます。
それでお金持ちになれる人はほとんどいません。
車以外に関してはそれほど変わりませんでした。
例えば、アンティークや美術品、宝石などのコレクションに関しては、富裕層も一般の人もそれなりには多かったですが、それでも中流階級の人の方が10%ほど多くなっていました。
これはそれを買おうと思うと知識が必要だからです。
アンティークや美術品はネットで調べた知識だけでは足りませんし、見極める力が必要になります。
特にこれらは維持コストもかかりませんが、車となると維持コストが半端なくなります。
比較的値段も下がりにくく資産になる可能性も高いです。
それもあり、車に比べると富裕層が手を出す可能性も高いのだろうと考えられます。
それでも中流階級の方が多いです。
そんな中、本当の富裕層たちの趣味として1番多かったのは、投資と資産運用でした。
富裕層のうちなんと40.5%は投資と資産運用が趣味でした。
それに比べて、中流階級の人たちは、投資や資産運用を趣味とする人は13.9%しかいませんでした。
一般の人たちは、投資や資産運用が趣味だと言うと、お金のことばかり考えている人だと嫌悪感を持ったりする人も多いと思いますが、本当のお金持ちになりたいのであれば、ゴルフや車に手を出す前に、投資と資産運用を趣味にしないと可能性は低くなります。
この研究では投資に対する意識調査も調べられています。
中流階級の大半の人が、銀行や証券会社等が提供する商品やサービスはどれも同じだと考えていました。
この点に対しても本当の富裕層はとてもシビアに見ていました。
富裕層たちは銀行や証券会社等が提供する商品やサービスを見るときに、わずか数百円の手数料であっても敏感に反応するそうです。
厳しい目で見て金融機関を選別しています。
投資や資産運用では小さな積み重ねが大切です。
それなのに、そんなことは小さなことだと考えてしまうのが中流階級にとどまる人です。
本当の富裕層になるためには、限られた資産をもとにして、どれだけ多くの資産を築いていくことができるかに注力しなくてはなりません。
本当の富裕層たちは、この資産を増やすゲームに絶対に負けたくない思いが強いので、決して損をしないし、1円たりとも無駄な出費はしません。
富裕層に学ぶためのオススメ
富裕層について学ぶことは重要です。
皆さんが富裕層を相手にビジネスをする場合でも将来のことを考える場合でも、富裕層がどんな生活をして何を考えているのかということを理解しているのと理解していないのでは大きな違いになります。
ウェルス・マネジャー 富裕層の金庫番――世界トップ1%の資産防衛
こちらは世界トップ1%の富裕層たちが、どのようにして資産を運用したり資産を守ることをしているのかということを教えてくれる本です。
現実離れしたレベルではありますが、読み物としても面白い本だと思います。
こちらはとても参考になると思いますが、アメリカで生まれた今までとは違うスタイルで富裕層になった人たちが、どのように登場してお金を手に入れたのかということが学べます。
これをそのまま日本で取り入れることができるというわけではありませんが、新しく富裕層が生まれるということを理解することが重要です。
自分にも可能性があると考えて、どのようにして資産を作った人たちがいるのかということを学んでみてください。
投資初心者の方は、まず投資信託から始めた方がいいと思います。
こちらの本は結構古い本ではありますが、投資の基本的な考え方を学ぶ上ではとても良い本だと思います。
ここから先は、真の富裕層たちの学歴や所得源、働き方や不景気でも資産が増え続ける理由について解説させてもらいます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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