エロゲメーカー【チュアブルソフト】代表のイシダです。
なんか前回の記事に思わぬ数のコメントを頂いてビックリ。
おちんぎんっていうのは、先日見かけたこちらのツイートのインパクトが
凄かったから使ってみただけだヨ!
さて、最近『北風と太陽』的な思いに至ることが多いので、今回はこれについて
お話してみようと思います。あくまで【的】であってそのままじゃないですけど。
◆割れ対策と正規ユーザーさんの利便性
チュアブルソフトも割れ対策は行なっていますし、業界団体を通じた法的手続き
にも協力しています。が、限りあるリソースをどこまでそこに投入するかは
別問題です。
割れ対策に時間とお金をつぎ込み過ぎるよりも、正規ユーザーさんに
「買ってよかった」「チュアブルソフトの次回作もチェックしよう」と思って
もらえることの方により多くお金を時間をつぎ込んだ方がいいんじゃないか。
そんな意味での北風と太陽【的】な思いです。
ちなみにこれは、前回お話した「ユーザーさんがお金を払ってくださる意味」と
密接に関係しますね。
◆誠意の通じる相手と通じない相手
長くお仕事をしていれば、何らかの行き違いから悲しくもトラブルが生じることも
あります。誠心誠意対応し、その結果としてお互いのわだかまりが解消することも
あれば、全くお話が通じず非常識な対応をされることだってあります。
そんなとき、せっかくの「誠心誠意」はお話が通じる相手に多く傾けたほうが良い
に決まってますね。
そんな意味での北風と太陽【的】な思いです。
とは言え、お話が通じない相手にはその後どう対応するのかと言えば、士業の方に
依頼してしまう訳ですけども。この意味ではめっちゃ北風的です。
そういう「お話の通じない相手」が原因でユーザーさんに迷惑がかかったり
チュアブルソフトスタッフの生活が脅かされたりすることに対しては、
全力でグーパンするのが経営者としての義務だと思いますしね。
そして、前述の割れ対策も北風側です。士業の方や業界団体に依頼することで、
自社の「誠心誠意」やリソースを無駄に使わないようにするのです。
もちろん、出来る範囲では自社での対応もしてますが。
◆萌えゲーを卒業していくユーザーさんと入学してくるユーザーさん
どんな業界にだって世代交代はあります。「いつの間にかエロゲを買わなく
なってたな」という人もいれば、「ついカッとなって人生初エロゲを買った。
反省はしていない」という人もいるはずです。
この時、去りゆく人を「いやいやいや、ちょっと待って!」と引き止めるよりも、
新しくやってくる人のためにバリアフリーの入り口を用意することにより多くの
リソースを突っ込んだ方がいいんじゃないかなと思うことがあります。
そんな意味での北風と太陽【的】な思いです。
チュアブルソフトの最新作『ラブらブライド』は、この思いも込めています。
既存のベテランユーザーさんもしっかり楽しめる内容にしつつ、
◯今までチュアブルソフト作品を買ったことがないよ
◯ここ数年、エロゲから遠ざかってたな
◯そもそもエロゲ買ったことない……
という人にも入りやすい入り口となれるように工夫しています。
例えば、ブラウザ上でいきなりプレイできる体験版のご用意なんかもその一つです。
推奨環境を満たしていれば、スマホやタブレット端末からだってすぐプレイ出来ます。
↓
こういった様々な思いをエロゲに込めていきたいな、というのがチュアブルソフトです。
※念の為申し上げますが、今までの全てのお話は「どっちかを取ったらどっちかは
無視」とかそういうイチかゼロかのお話じゃなくて、「どっちもやるけどどっちに
より重きをおくか」ってお話ですよ。
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と、こんな感じでした。イマイチまとまりませんでしたね!
後は頂いたコメントを拾いつつ簡単にお答えを。
新規メーカーを作るメリットとデメリットを教えてください。
うーん、新メーカーを作るとフレッシュなイメージは出せると思います。
その一方で、ユーザーの皆さんにどう「安心感」を提供できるかが難しくなっちゃう
かもですね。
将来は『会社』にシフトさせようと考えておりますが、プロとアマの違いは【自分の満足より顧客の満足が優先されているかどうか】ということで、自分の利益に重きを置いてしまっている私達は、やはりまだ同人なのだなあと改めて気付かされました。
「利益」は大事ですので、自分の利益に重きをおくことは間違っていないと思います。
ただ、「ここをこうした方がこのゲームのユーザーさんは喜んでくれるかもしれないが、
自分としてはこだわりを優先させたい!」という時に、こだわりに重きを置き過ぎると
それは商業じゃなくなっちゃうなって思ったのです。
こだわりも大事にしつつ、ユーザーさんの満足をより優先させるにはどうすればいいか
って難しいですよね。
因みに社長さんの好みを教えてくれたらうれしいです・・・・
短髪の女の子が好き過ぎます。心が短髪でも可。
アイマスでは真さんと千早さんと響さんが好きです。
MMDだといつも亞北ネルさんをおっかけてます。
エロゲーってよく延期したり発売予定が未定になったり、チェック雑でバグが酷かったりするのに管理してたのか
業界の不徳と致すところです。
その様に思われる状況にあることはごもっともですので、各メーカーとも危機感を
持っています。改善するには延期やバグを無くすことのみですので、チュアブルソフト
もそうあるように取り組みます。
初っ端に自己啓発系っぽい本を読むことを挙げる辺りネタっぽいですが
書いてあるお仕事は確かに中小企業の社長っぽいですね。
人によって得手不得手があるので手広く自分だけでやろう!って人は大体失敗する。
人に任せる努力をもっとした方がいいと思います。(12歳:中学生)
自己啓発系…?あんまり読まないタイプの本ですね。
また、社長就任後は現場業務を引き継いでいます。第1回の記事をご覧下さい。
代表自身の満足、ってところも聞いてみたいな。
私の満足は会社として定めた目標(ないしょ)の達成に近づけてるかどうかですね。
あと、イベントなんかでユーザーさんから「面白かった」と言って頂ける瞬間は
最高です。
でも何で会社紹介の時に『萌えゲーを作る会社』と遠まわしな紹介をしたのだろうか・・・あっ、(察し)
(察し)
それはそれとして、2010年に開催されたコみケッとスペシャル5in水戸が開催された際、
せっかく水戸で萌え系企業なんだからってことで、当時はヒラのプロデューサーだった
私も水戸コミケ実行委員の末席に加えて頂いたんですよ。
あのイベントをきっかけとして、水戸の皆様は萌え系業種や萌え系業界ファンの皆様に
対する心のハードルがぐっと下がったのです。そこから私も水戸の皆様とご挨拶の輪が
広がり、その結果茨城県や水戸市の皆様とも色んな繋がりが出来たのです。
活動例はこんな感じ。とは言え、県の番組で攻めすぎるのもアレですからね…。
ラジオ茨城放送に生出演した時はもっと攻めてたんですが。お察し下さい。
じゃあ、今回は以上です。
皆様の質問やネタをお待ちしておりますのでコメント欄をご利用下さいな。
つづく!
イシダ社長と愉快な仲間たち、こんばんは。\(^o^)/
◆萌えゲーを卒業していくユーザーさんと入学してくるユーザーさん
の記事について、うんうんと深くうなずいて読んでしまいました。
僕も社会人になりたての頃は忙しくて、ゲームをやっている暇がなくて
『ゲームなんてやって、人生の何に役立つっていうんだ!!』と思い、
エロゲに限らずコンシューマも含めて完全にゲームから離れていた期間が
6~7年くらいあります。
ふとネットを徘徊してて、なんのきっかけかは覚えていないのですが、
昔好きでドはまりしていたエロゲメーカーさんが新作を出していて、
それが中古で2000円くらいで売ってるのを見つけました。
評価が良いのになぜこの値段!?とは思いましたが、購入。
『やばい、めっちゃおもしろい!!』
と自分の中でのゲームに対する認識を改めた。
という経験があります。
去る者は追わず、に共感です。
新規に門を叩くお客さんへのバリアフリーは大切だと思います。
だけど、1度去った人が後ろをチラッと振り返った時に、
『今はこんな面白いことになってるんだぜ!』
『ちょっとこっちに来てごらんよ!』
と思えるような夢のある世界であって欲しいなと思いました。
【要望】チュアブルチャンネルについて
最近、開発日誌の更新が活発化していますが、
チュアブルチャンネルのブロマガ過去記事一覧を、
ページ送り出来るようには出来ないでしょうか?
今だと、直近の記事5個くらいが一覧で表示されて、
見たい記事を自分でチョイス出来るのですが、
それ以前のものを見ようとすると、
『それ以外を見る』ボタンしかなくて、
今までのが全部ペッと吐き出されてしまいます。
コメントも表示されないし、一つに全部繋がってるので
非常に見にくくて、見たいものが探せないという状況です。
これから訪れる人も過去記事を拾いにくくなるので、
改善できるならその方がいいかなーと思います。
検討、お願いいたします。
イシダ社長、こんばんわ。
日誌更新、お疲れ様です。
いつもイシダ社長の書かれる記事を楽しみにしております。
割れでは無いですが、自身は市販曲を違法アップロードしているのに
自身が作ったゲームの著作権を訴えている人間を見かけた時は萎えました
今は買わずとも視聴・取得出来てしまう時代に生まれ・成長した人間が
特に多く、著作権の存在すら失われていて恐ろしいです。
話は変わってユーザーの世代交代について。
ラブらブライドは、確かに今までのチュアブルソフト作品と
比較すると異色作ですね。時代と会社を見据えての働きが感じられます。
まだ正式発表は無いですし、ラブらブライド発売前でなんですが
裏でぎん太先生原画の作品開発も進んでいるのでしょうか。楽しみです。
次回の生放送もどんな話が聴けるのか楽しみです。
コメントありがとうございます!
次回の記事でお答えできるものにはご対応しますね!byイシダ