新入社員が入って数ヶ月経ち、ITの教育担当者が苦労することになってきたかと思います。ITリテラシーが高い一方、セキュリティやプライバシー、ビジネス上の機密データの取り扱いなどについてはまだまだ知識が足りないのが今の新入社員の世代です。

そうした方々に正しく企業としてのITリテラシーを身につけてもらうための施策について紹介します。

インタラクティブなテスト

この手の教育のやり方として最後にテストを行ったりするのですが、ペーパーテストは全くオススメしません。間違ったところがあったとして振り返るような人は殆どいないからです。また、その場だけ頭に入っても、短期記憶でしかないのであっという間になくなってしまうでしょう。

オススメなのはシステマチックでインタラクティブなテストです。その場で成否が分かるようになっていることで、すべてを正解にしようという意欲がわきます。また、教育側としてもどこで間違ったかという情報が得られるので後でフォローアップができます。

記憶ではなく理由

教育の問題として、単にやってはいけないことだけを教え込むというものがあります。「なぜ」それをやってはいけないのかを説明しなければ誰も身につきません。「なぜ」をきちんと理解してもらう必要があります。そうすることで類似の問題が上がった時に、個人個人応用ができるようになるでしょう。

「なぜ」やってはいけないかを個人やグループで発表してもらっても良いでしょう。自分の言葉にすることでジブンゴトになります。単に上から降ってくる情報を記憶するだけでは身につきません。

人事システムへの組み込み

最終的には人事システムへ組み込まれるのが理想です。それによって社員としてできること、できないことが制限される形になります。単に上長だから許されるのではなく、機密情報を扱える知識を身につけているからこそ扱えるようになっているべきです。

ノートPCを持ち出せる、スマートフォンの貸与があるなどすべてのステップにおいてセキュリティ知識と結びついているべきです。