あなたの好きな軽量マークアップ言語はなんでしょう。高機能なものが好きな方はreStructuredText、見た目にも分かりやすく学習コストが低いものを望む場合はMarkdownを選ぶ傾向があるように思います。
そこで今回は多彩に増えてきた軽量マークアップ言語とその利点、そして各種ソフトウェアをまとめて紹介します。
主な記法
現在主なフォーマットとしては下記のようなものがあります。
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Markdown
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Textile
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reStructuredText
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ReVIEW
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AsciiDoc
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Wikitext
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はてな記法
特に大きなシェアがあるのと言えば、Markdownではないでしょうか。コンテンツ量からすればWikipediaでも使われているMediaWiki形式が最も多いかも知れませんが、現在は様々なサービスでMarkdownフォーマットが使われています。
可読性の高さと学習コストの低さ
Markdownが受け入れられた大きな要因は可読性の高さと学習コストの低さでしょう。HTMLのように閉じタグが不要であり、いつも使っているテキストエディタで記述ができます。今では多数のMarkdown専用エディタも作られています。
学習コストの低さによってコンテンツ量が増えるとますます他の記法への乗り換えが難しくなってきます。時に物足りなさを感じることもありますが、拡張フォーマットを使うことで大部分が解決できたり、足りない機能を使いたいと思うケースはあまり多くなかったりします。
他のフォーマットへの変換
軽量マークアップ言語では主にHTMLへの変換がメインですが、中にはPDFやePubへの変換をサポートしているソフトウェアもあります。これら周辺環境(ソフトウェア)が揃っているかどうかも記法選択時の大きな要因になると言えます。
システムとの繋ぎ込み
API BlueprintではMarkdown記法をベースにシステムと連携できるフォーマットに変換できるソフトウェアを提供しています。かつてWSDLやUMLが担っていたような領域を軽量マークアップ言語が担える可能性があります。
パーサーが存在するということは記法が統一されており、HTMLへの出力以外の用途にも使うことができます。またAPIドキュメントを書いたり、システム面でも様々な応用が行われています。
今後の課題
現在の主だった記法は単純に書きかたが定義されているのみで、足りない機能は使えないというのが一般的です。しかしそれでは足りない機能があればそもそも記法が採用できなかったり、用途に合わせて記法を選ばないといけません。
そこで拡張性をもたせた記法が登場してきています。各種プログラミング言語がライブラリ管理を供えるのと同様に、記法も拡張ライブラリを備えていくのは良い傾向といえます。ちょうどWikiにプラグインが出てきたのと同じような感じです。
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