前回分はこちら。

今回は仮想について振り返ります。

Docker

サーバ環境の仮想化技術はDockerによって一変しています。これまでchrootやjailのような類似技術はあった訳ですが、それでも仮想化をシェアするという点においてDockerは一気に伸びています。Google、Amazonが後押ししているのも大きいでしょう。

今年はDockerはMicrosoftと提携し、今後Windows Serverが仮想化するという噂もあります。一応MSからはテストできるものがリリースされているのですが、筆者が試した限りはうまく動きませんでした…。

VR

仮想現実のデバイスと言えばOculus Riftが最も有名で、今年はDK2がリリースされました。HDMIに対応し、さらに没入感がえられます。Unityとの提携も発表され、3D開発においてUnity × Oculus Riftというのは鉄板の組み合わせになりそうです。

他のデバイスとしてはGoogleが発表したGoogle Cardboard、ハコスコなどがあります。どちらも簡易的ではあるもののスマートフォンだけで使えるというのは大きな利点です。実際試すとどちらも十分な没入感があり、面白いです。GoogleはCardboard向けのSDKやアプリコーナーを新設しました。それだけ魅力的な市場なのでしょう。なおCardboardもまたUnityをサポートしています。

開発環境

こちらは元々ではありますがVagrantを使って開発環境を仮想化する流れが一般化しています。それに伴ってVagrantを簡単に扱うツール、環境をあらかじめ構築しておくソフトウェアが出始めています。

仮想通貨

Bitcoinは様々な問題を抱えつつも浸透し始めています。Zyngaがゲームの支払いに採用したり、AmazonがAmazon Coinを発表(これは2013年ですが)しています。貨幣の価値をどう担保するかという命題は残っていますが、それでもゲームをはじめ少額課金に対して重要な存在になっていくのではないでしょうか。

仮想デスクトップ

Amazonは3月にAmazon WorkSpacesを発表しました。クラウドベースの仮想デスクトップサービスになります。クラウドが当たり前になる中で、タブレットなどからデスクトップを操作できるようになるのは魅力があります。

マシンパワーというのはマックス値に対して設定されることが多いのですが(デザイナーならグラフィックス系がさくさく動くようになど)、クラウドを使うことで普段はChromebook並の性能で、必要な時だけマシンパワーを活用すると言った区分けができるようになるでしょう。