四人は勢いのまま城内を飛び出し、城の周りに広がる宇宙空間に出た。



魔王の話によれば、この空間のどこかに神とやらが存在しているようだ。


しかしそれ以外の情報がない四人はひたすら走るしかなく、無限に広がる宇宙空間をさ迷っていた。


「はぁはぁ……おい、俺ら何処に向かって走ってんだ? 最強にカッコよく飛び出したけど、目的地不明でどうすればいいのかわからないぞ……」


「ぜぇぜぇ……こういう時はとりあえず走るに限るのさ……ヤバイ、ギターマジで重い……」


ナオキとケンタの間抜けな会話を聞き、ダイスケはため息をつく。


「ふぅ、とにかく一回止まってどうすればいいか話し合おうぜ」


 ダイスケの言葉を聞いた三人は、「待ってました!」というような表情で足を止める。


上下に肩を動かし呼吸を整える四人。


怪我をしたナオキを考慮して全速力で走るのは避けたものの、隠れラスボスの直前ということで緊張しているのか、無意識にペ