そんな海にぷかぷかと浮かびながら、水平線の果てをただぼーっと眺めていると、そのあまりのうつくしさに「もしかしてあの世なんじゃないか?」とすら思えてきます。
海では、ただ浮かぶかシュノーケルするか食べるか飲むかして過ごすのですが、中でもいちばん好きなのは貝殻拾いです。子どもの頃からずっと惹きつけてやまない遊び。時間を忘れるほど没頭&集中しては、時折、目を休めるために遠い彼方の波間に目をやり、「なんてきれいなんだ......」とため息。
ビーチごとに落ちている貝殻は違います。ごく小さいミニミニ貝や珊瑚の粒がたくさん拾える、波が比較的穏やかな浜。サーフィンポイントとしても有名な、形のきれいな大きめの貝が拾える浜。白骨化した珊瑚だらけの浜。歩くと「カシャーン」と独特の金属音がします。粒子が細かすぎて、「何も落ちてない」と肩を落とす浜、などなど。
私は宝貝が好きなので、見つけるとつい拾ってしまいます。宝貝もいろいろな種類があって面白く、今では娘と競うように集めています。
宇宙的デザインのウニやタコの枕も見逃せない。自然界の完璧な模様に心が震え、何かとてつもなく大切なものを目撃しているのだ、という気になります。ほんと自然は太っ腹。こんなに素敵なものをただで与えてくれる。
娘たちが貝殻で遊んでいます。貝殻をキャンディに見立ててお皿に乗せて「いらっしゃいませー」とお客さん(私)を呼び込んでいます。「これください」というと、おずおずと貝殻プレートをサーヴしてくれました。うん、確かに美味しそう。
こうしていつの間にかうちにはたくさんの貝があります。それらを分類して瓶に詰めては「ククク」とにやけているのです。いつかつなげてネックレスや何かの「形」にしようと思ったりもするのですが......。正直、見ているだけ満足なのです。
この記事を気に入ったら、いいね!しよう。
Facebookで最新情報をお届けします。