僕自身も常に心がけていることが「素直さをいつまでも忘れない」こと。簡単なように思えて意外と難しいことではあるが、この気持ちを持ち続けているひとは魅力的に感じる。
30歳 オペレーター みゆきちゃん(仮名)の場合みゆきちゃんは、電話オペレーターの仕事を7年もやってるベテランだ。メンバーにオペレーターの女の子がいると、幹事から聞いていたので、勝手な自分の先入観から意外と地味めな子が来るのかなと思いきや、びっくりするくらい活発で明るい子だった。
人はものの数秒でその人に好感がもてるかもてないか判断するというが、そういった意味では好感度は高く、何かモテそうだなという動物的感がはたらいた。とは言っても、みゆきちゃんのレベルがすごぶる高いわけでもない。ただ、次のワンリターントークのやりとりで、ほっとけないタイプの印象を受けた。
僕:「みゆきちゃん、モテるでしょう?」
みゆき:「ありがとう!(笑顔)そう言われると素直に嬉しい!」
観察結果「素直さが全て」みゆきちゃんのほっとけないポイントは、褒めたことに対してきちんと受け止めて「ありがとう」と返してくれる素直さだ。僕の周りでも、年齢を重ねてくると、「社交辞令」というバイアスがかかりすぎて、素直に受け止められない女性が多い。その中でもタイプは2つある。
ひとつめが「モテるでしょ?」と言っても、「そんなこと誰にでも言っているんでしょう?」と人を信用できない疑心暗鬼タイプ。もうひとつは、「私なんて全然!」とかたくなに認めない自信喪失タイプ。
僕から言わせると「モテるでしょ?」は変換するなら「モテそうですね?」ということであって、モテそうかどうかを決めるのはあくまで第三者だということ。自分で決めてはいけない。だから、男としては「ありがとう」「嬉しい」と言ってくれるほうが好感がもてる。
僕はこの素直さを忘れないよう、なるべく「ありがとう」という言葉を普段の生活の中で使うように意識している。一度、自問自答してほしい。「モテるでしょ?」と言われたら、今のあなたならなんという言葉を返すだろうか?
(イラスト・たなかみさき)