「成功」「成功の法則」という言葉を耳にしたとき、どんな気持ちになりますか? その言葉自体にどんなイメージを持っていますか? 成功の答えはひとつじゃない

もともとはアメリカから輸入されてきたと言われている成功(サクセス)の定義。一般的には「目標に対して社会的に結果をだすこと」だと言われ、キャリアやビジネスにおける目標達成のプロセス、地位や名誉、経済的な豊かさを得ることなどがイメージされると思います。

成功=社会的に認められること。そんなイメージがつきまといますが、多面的な要素が強くなってきている今の世の中。 ある組織・グループに属していたときには「すごい!」と賞賛されていたことが、違うグループに属したら「ちょっと違う」とか「古いやり方」だと捉えられてしまうことも。さらに、世代間における価値観のギャップもどんどん大きくなってきていて......。成功に対するイメージをもっと幅広く、柔軟にとらえる時代になってきているように感じます。

自己満足度・個人的な成功を重視

「自分の人生をもっと好きになって、ごきげんに過ごすこと」をテーマに、成功の意味・定義を探ってみると、じつは成功って社会的なことよりも、もっと個人的なことなのだと気がつきます。なぜなら、自分の人生をもっと好きになるには、自分にとって意味のあることに取り組むのが大切だから。そして、自分自身を気に入っているどうかも重要なポイントのようです。

マザー・テレサやガンディーと並んで平和活動家と称されるアルベルト・シュヴァイツァーは、「成功が幸せの鍵なのではなく、幸せが成功の鍵である」と唱えました。さらに、「自分のしていることが大好きなら、あなたは成功している」とも言っています。社会が認める成功以前に、自分に対する満足度が高い人生の方が、大きな意味では幸せ、そしてゆるぎない成功に繋がっていくようです。

自分の成功度を考える3つのヒント 自分の好きなことができている?

日々の生活の中で、自分の好きなことに熱中する時間が持てていること、自分が好きなことをすることを許せていることで、自分の人生への満足度が高まります。また、「好きこそものの上手なれ」というように、人は結局、自分が好きなことでなければ心から前向きに時間とエネルギーを注げないもの。流行りものや誰かの好きに影響されない自分の好きを持ってそれを行動にしていることは、限られた人生の時間を自らしく、意味ある形で使えている証です。仕事に限らず、趣味でもレジャーでも、とにかく自分の好きを体感できる時間を持つことがポイントです。

自分を無理なく表現できる場所や仲間を持つこと

相手によってマスクを付け替えたりすることもある大人社会。でも、理想は自分らしくいられる時間ができるだけたくさんあることですよね。無理せずに自分らしさを表現できる環境にいると、こころが落ち着いて自分自身をポジティブにとらえることができます。自分らしくいさせてくれる人の数は、日々の暮らしの中で全体の何%くらい占めているでしょうか? 感謝の気持ちを込めて、その人たちの顔を思い浮かべてみてください。

「今ここ」を生きていること

未来も過去も、すべて今ここから作られていきます。だって未来は今この瞬間の積み重ねです。そして今この瞬間も、明日になればもう過去になっています。未来を不安に思ったり過去に悩まされることもありますが、意識をできるだけ今ここにとどめて生きることで、余計な悩みや不安から解放されます。これは、決して無責任に生きることではなくて、今この瞬間を丁寧に積み重ねていくという意味。今目の前にあることを、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいくことで、自分の人生に自信が持てるようになっていきます。

成功を掴むって、なんだか遠くを目指さなければならないイメージですが、もっとシンプルに考えて、こんな風に日々の生活や自分の態度を見つめて見ることで、自分にとって本当に意味のある人生の成功を掴めそうです。

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