だから、世界初の下着コンシェルジュ・山田奈央子さんが著書『とっておきの「一着」さえあればいい』(宝島社)に挙げた、「下着は女性の感性を研ぎ澄ますツール」というランジェリー観に深く納得しました。
下着はポジティブな心を支えるツールになる 山田奈央子『とっておきの「一着」さえあればいい』 / 1,404円(税込)「日本人女性って洋服のおしゃれには気をつかうのに、下着に関する意識はなぜ低いの?」となげく著者は、気分も運気も上げてくれるランジェリーの選び方を紹介しています。
いつも自分にいちばん近いところから脳に働きかけて、穏やかでポジティブなメンタルへ導いてくれる、自分だけの味方。下着はそんな存在になれるはずです。
(『とっておきの「一着」さえあればいい』p.52より引用)
この本によると、下着探しは味方探し。じかに肌にふれることで脳に影響を与え、自分の行動を変えてくれるのが下着だから。
自分を心地よくしてくれるお気に入りの下着を毎日身にまとっていると、自己肯定感が高まります。自分を認めてあげられる人は、「もっとキレイになりたい」「もっといい仕事がしたい」と、さらなる夢や目標を抱くようになります。
(『とっておきの「一着」さえあればいい』p.64より引用)
これほど自分にぴったり寄り添って苦楽をともにし、常に自分を勇気づけてくれる最強の一着探しにあたって、この本がとくに大切だとしているポイントは3つあります。
1. 素材
山田さん自身がもっとも重視するのは、素材。シルクなど良質の素材からできた、着心地のいい下着をまとうと、皮膚を通して自律神経のバランスが整うと言います。肌ざわりのいい下着を身につけることはメンタルケアにつながるのです。
2. サイズ
正しい採寸方法で自分のスリーサイズを把握して、体型に合った下着を買うこと。とくに私たち日本人女性は胸のお肉が横に流れやすく、正しいサイズのブラジャーをつけていないと体のラインががけ崩れを起こしていくのだとか。しっかり寄り添ってくれる味方を選ばなければと真剣に思いました。
3. 色
この本でもっとも心を動かされたのが、色にまつわるエピソード。山田さんは、下着の色を変えたときから明らかに周りにポジティブな人が増え、色の力を実感したそうです。
下着の色を変えることは、自分の殻をやぶり、人間関係を含めた環境を変えるきっかけになるのです。
(『とっておきの「一着」さえあればいい』p.107より引用)
前向きでいたいのに愚痴っぽい人ばかり近づいてきてしまう......など、対人関係でモヤモヤを感じたら、まずは下着の色から明るくしてみるといいかもしれません。
服装や髪型では冒険しづらくても、下着は人の目にふれないもの。アウターにひびかなければ色やデザインが大胆でも気づかれません。こっそり楽しく、自分だけの下着スタイルを追求してみたいと思います。
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