「ジゼル立ち」したいなら足首を意識
テーマは「モデルオーラは、筋肉でつくれる! 」。黒いニットに黒いスキニーパンツ、そんなシンプルな装いでもぱっと視線を集める存在感を手に入れるには――。女性の憧れを叶えるレクチャーの様子をご紹介します。
会場のスライドに映し出されたのは、ハイヒールでポーズを決めるスーパーモデルのジゼル・ブンチェン。この美しい立ち姿は、「足首への意識」で決まると木村さんは語ります。
木村さん「足首の外側にくびれを作るように立つと、ジゼルのようなモデル立ちになります。親指に体重をかけるのがコツ。このプラスポジションをとると、内転筋がパンパンに張ってくるのを感じるはず。これで歩くと内股・ふくらはぎ・おしりが引き締まります」
EXERCISE1:ハイヒールできれいに立つ「足首ライン」の作り方
1.極端にかかとを上げる。
2.いったん、くるぶしを外に出すように開く(マイナスポジション)。小指にいちばん体重がかかっている状態に。
3.足首に「くびれ」を作るように足首を内側に入れ、親指に体重をのせる(ゼロポジション)。
4.ここから、もうひとつ足首を内側に入れる(プラスポジション)。
立ち姿に続いて、座り姿のレクチャーへ。モデルのように美しく座るポイントは「裏もも」だけです。
EXERCISE2:裏ももを伸ばす。膝下にオーラが湧く座り方
1.イスの前で裏ももを伸ばすように骨盤を倒し、裏ももが伸びたらそのまま座る。
清水さんが見本となり、いつもの座り方と比べるとその差は歴然。骨盤がまっすぐに立つので、自然と背筋が伸びるのです。脚を組んでもスラッと長く、美しく見えます。
木村さん「骨盤を伸ばすという行為だけで、膝下にオーラが湧いてきます。足首まで意識が際立ってくるのを感じるはず」
クラッチを優雅に持つには肘を意識
「この持ち方でいいの?」といつも不安になるクラッチバッグ。ジゼルのようにさりげなく、美しく持つにはどうすれば? そのヒントは「肘」にありました。
木村さん「NGは、小脇にギュッと抱えるスタイル。クラッチと首の間の距離が短くなりすぎて、首も腕も太く短く見えてしまいます」
クラッチバッグを首~肩のラインからできるだけ離して持つ、つまり肘をできるだけボディラインから離すことで、肩回りがストンと落ち、腕が長く見えるとのこと。とっておきの「腕が長くなるエクササイズ」も教えてくれました。
EXERCISE3:たった3分!腕が長くなるエクササイズ
1.右手で右肩を触り、肘を外側に向けて目いっぱい伸ばす。肩が上がらないように注意。
2.その状態のまま肘を前に持っていく。
3.そのまま前から後ろへと大きく円を描くように肘をまわす。3周くらい繰り返す。
4.反対方向にも3周まわす。
5.腕をストンとおろす。
エクササイズが終わって腕をおろすと、あら不思議。いつもより腕が長く伸びているような、心地よい感覚がありました。
顔・首・デコルテを引き締めるには「唇」を意識
木村さんいわく、足首のラインと肘のラインが決まれば、上半身~下半身まで網羅できるとのこと。ただし、首とフェイスラインにまで意識を行きわたらせるには、顔のある部分の使い方が要になるのだそう。
そのポイントとは「唇」。唇は、顔のなかでは数少ない「締まる筋肉」。顔の中では、いわば唇が体幹になるのです。
EXERCISE4:史上最高に簡単な「唇を締める」エクササイズ
1.唇に人差し指を当てて、吸い込むように唇を締める。顔全体の脂肪が、人差し指を通じて体の中に吸い込まれるようなイメージで。
2.そのまま鼻の下を伸ばすように唇を締める。シワを作って唇を締めるのではなく、顔中のシワをなくすように、人差し指の先に集中させて締めるのがコツ。
木村さん「これを続けると、ほうれい線は取れるし、フェイスラインの脂肪も抜けてくるし、首回りもはっきりと輪郭がでてきますよ」
スキンケアや洗顔中、車を運転しているときにもこのトレーニングをしているという木村さん。指導したモデルや女優は、よくマスクの下でこっそりと練習しているのだそうです。
モデルオーラが身につく4つのエクササイズ、ぜひお試しあれ。動画では腕の美しい動かし方や、一瞬で目力が上がる呼吸の仕方などもご紹介していますので、ご覧になってみてください。