前から日常では見かけない農場建築が海外のようで可愛い! と注目していたため、その建物が今もどう使われているのか見てみたい! そして出来立てのソフトクリームを食べたい! と思い、盛岡駅から車を走らせました。
絵に描いたような牧場建築! 木の壁と赤い屋根が海外のようで可愛い! 日本であることを忘れてしまいそう。 眩しいくらいの緑。牛舎までの道のりは絵本の中に迷い込んだよう。小道を緑に包まれながら進みます。小岩井農場は明治24年に開設。共同創始者である小野義眞(日本鉄道副社長)、岩崎彌之助(三菱社社長)、井上勝(鉄道庁長官)の三名の頭⽂字をとって「小岩井」と命名されたそう。開設当時の小岩井農場は不毛の原野。圃場をつくり、植林を行い、施設を整え、その後、基盤整備に数十年を要したとのこと。周りの美しい緑はそんな歴史を一切感じさせず、今は豊かな木々の葉がぴかぴかと光っています。
どこかの時代やどこかの国の小さな村に迷い込んだよう。 明治40年と41年に建てられたレンガ造りの一号サイロと二号サイロ。青草を食べさせることができない冬場の飼料を確保するため、「サイレージ」という発酵飼料を作る施設。現存する日本最古のサイロといわれる。 昭和9年にできた一号牛舎。一階には搾乳牛が飼育されていて、実際に中に入ることができます。 立派な乳牛がたくさん! 天井を見るとここも木造! 歴史を感じます。 明治41年に作られた二号牛舎。農場内で最古の牛舎。 小岩井農場の敷地はとても広く、どこまでも続く芝生の広場では自由に遊ぶことができます。 これが小岩井農場ソフトクリーム! 優しい味わいとミルクのコクは忘れられない美味しさ。小岩井農場のソフトクリームは滑らかでさっぱりとしていて爽やか。何個でも食べられそうな軽さで、上品な甘さと生乳の味わいを活かしたミルク感、優しいコクがくせになります。間違いなく美味しい! 夏だけでなく、なぜか秋にも冬にも食べたくなるソフトクリーム。実際に歴史を感じられる農場を見た後にいただいたソフトクリームは今までに一番忘れられない味となりました。
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