食べたもののカスを栄養にしてにおいのもとをまき散らし。口、歯、舌の表面をおおう細菌たち…喉の方に流れた鼻みず、副鼻腔炎などから細菌が増えることもあって、手に負えないようにも見えてしまいます。
口の中が乾くと要注意。唾液が減ると、細菌のエサを洗い流せなくなって、暴走。湿気がなくなると、においをやわらげることすらできなくなって赤信号です。
息のにおいが気になったら手の甲をなめてみて。くんくんとかいでみて、いやなにおいがしたら残念。息も同じようににおっているはず。
次のような工夫で口臭に立ち向かいましょう。
予防のために
ブラッシングとフロッシング
少なくとも1日2回の歯磨きと1日1回のデンタルフロスはまず気をつけたいポイント。フロスは使い方にコツも。 「フロスはけちらないで。歯の間を、それぞれきれいにできるように長めの糸を使います。一方の端を指に巻きつけ、もう一方の端をもう片方の手の指に巻きつけて、歯と歯の間をきれいに。歯のすき間から取り出した細菌を別の歯のすき間に移動させないようご注意」とバーミンガム大学歯周病学のニコ・ゲウルスさん。
舌のクリーニング
舌のケアもなかなか侮れません。歯ブラシまたは舌クリーナーを使用して、歯を磨くときにいっしょに舌もこすってみること。特に舌の奥。表面がざらざらしていて、口の中でもこすれることが少ないため、細菌がたまりやすいんです。舌のクリーニングをすると、硫黄化合物の3分の1以上が減少したという研究もあるくらいです。
タマネギ、ニンニク、砂糖は控える
口臭を防ぐためにタマネギやニンニクを避け、さらに砂糖も控えること。「スイーツの間食は、砂糖を多く取り込んで、細菌が急激に増殖するんです」とイリノイ大学のサルバドール・ナレスさん。
家庭でできること
水
唾液でうまく細菌を洗い流すのは重要です。口の中が乾燥すると細菌がとどまってしまい、悪臭のもとになります。いやな化合物をまき散らすもとに。だから、唾液を増やすためにも水を少しずつ飲むようするんです。特に年とともに口内が乾きやすくなる中高年に近づくほど大事です。
新しい歯ブラシ
歯ブラシの毛はだんだん弱っていきます。だから新しい歯ブラシに替える目安は2~3カ月ほど。もちろん歯ブラシを誰かといっしょに使っちゃダメ。口臭のもとになる細菌を取り込んで、歯周病や歯のほかの病気になりやすくなっちゃいますよ。
マウスウォッシュ
マウスウォッシュを選ぶもの効果的。ドラッグストアで買えるドライマウス用リンスでは、「ヒドロキシエチルセルロース」や「グリセリン」といった成分が口内を潤して口臭をやっつけてくれます。一部のリンスは二酸化塩素や亜鉛塩などの薬剤を含有していてにおいを減らしてくれることも。「口内を乾燥させるアルコールを含有するリンスはさけること」と歯科医のシェリル・モーラさん。
Richard Laliberte/How To Get Rid of Bad Breath For Good