8月の満月:次のシーズンに備える「調整の月」
【満月の瞬間】
8月26日(日)20時56分
夏の暑さは、私たちのカラダとココロをゆるめて、開放的にさせます。海外や自然の豊かなところへ出かけたくなったり、お祭りやイベントに参加して思いっきりはしゃいだりしたくなるのは、夏のしわざです。
しかし、いつまでも夏の開放感をひきずっていては、ココロや暮らしのバランスが乱れてしまいます。暦のうえでは初秋をむかえ、日の入りの時刻も少しずつ早まってきました。いよいよ夏も終わり。そろそろ新しい季節をむかえる準備が必要です。
月の相は満月になろうとしています。満月は、月の満ち欠けの周期の真ん中にあたる折り返し点。これを境に、月は新月に向かって、日に日に細くなっていきます。夏の終わりと重なる8月の満月は、現状を冷静に受け止めて、新しいシーズンに向けて調整をはじめるベストタイミング。夏ならではの気持ちの高ぶりを鎮めて、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
8月の新月で、今まで通りを変えてみようと自分に向き合ったみなさんは、方向転換をするときです! といっても、一気にすべてを変えようとするのではなく、できることから少しずつ実行にうつしていくのが◎。ココロを整え、次のシーズンに備えることを教えてくれるお月さま。それが8月の満月です。
鎮静作用の高いハーブをお守りに
【パッションフラワー】
・別名:チャボトケイソウ、トケイソウ
・学名:Passiflora incarnata
・ティーに使う部位:地上部
パッションフラワーの花は、とても印象的な円形です。時計の文字盤に似ていることから、日本では時計草(トケイソウ)という名がついています。
ハーブとしては馴染みがうすいかもしれませんが、緊張や不安、不眠など、ココロの不調に効果的といわれています。夏に高揚した気持ちを鎮めるのにもぴったりです。
熱湯で淹れたパッションフラワーティーは、「おひさまの香り」がして、ほんわかとした甘味のなかに、かすかな渋みを感じる複雑な味わい。なめらかなのど越しですが、飲みにくいという場合は、ハーブ(茶葉)をインテリアやお守りとして活用しましょう。一説によればパッションフラワーを家の中に置いておくと、トラブルを鎮めるといわれています。また、身につけて持ち歩くことで、いい縁を引き寄せるのだとか。
パッションフラワーを小皿や空きビンに入れて玄関やリビングに飾ったり、小さな布袋に入れてドアノブやカーテンレールにひっかけたり。オフィスのデスクの引き出しに、そっとしのばせておくのもよさそう。
8月の満月に、パッションフラワーのちからを借りれば、調整や転換、鎮静がスムーズにいく予感がします。
8月26日(日)の夜:幸運を宿す星を夜空に探す
今月、月が満月をむかえる時刻は20時56分。このとき、月は南東の空に昇ってきていますから、空を見上げて満月の瞬間に立ちあいましょう。
満月から地平線に向かって視線をうつしていくと、ポツンとひとつ、明るい星が見つかります。それは、みなみのうお座の1等星「フォーマルハウト」です。太陽の通り道である黄道(こうどう)の近くに位置するこの星は、「ロイヤルスター(王家の星)」と呼ばれ、古くは王様の運勢を占うために使われていました。国王の運命が占えるほど強いパワーがあるわけですから、一度は眺めて運気アップを願いたいところですね。
また、満月の背後に位置している「みずがめ座」にも注目です。星座絵に描かれている水瓶を持つ少年は、トロイの王子・ガニメーデスと伝えられています。彼の右肩に光る星は「サダルメリク」といって「王の幸せ」という意味が、左肩の星は「サダルスウド」と呼ばれ「幸運中の幸運」という意味があります。
両方ともあまり明るい星ではありませんが、街灯りの影響が少ない場所なら見つけられるかもしれません。星座早見盤や星座アプリなどをたよりに探してみましょう。星々の輝きを目にすれば、ハッピーなパワーが自分の内側いっぱいに満たされていくのを感じることができるはずです。
次回は、9月の新月。9月10日(月)です。
【8月の新月】「今まで通り」を変えることで、新しい流れに乗る
月の満ち欠けの新しい周期がスタートする新月の日は、昔から「始まり」の象徴と考えられていました。大胆に、斬新に、自分を変える勇気を与えてくれるお月さま... https://stg.mylohas.net/2018/08/172619aug_newmoon.html?test201808「ココロに効く新月&満月の五感セラピー」をもっと読む
イラスト/カイフチエリ