9月の新月:自分の原点に戻る「回帰の月」
【新月の瞬間】
9月10日(月)3時01分
宇宙の中には、自転や公転など、一定の周期で運動している天体がたくさんあります。満ちたり欠けたりを繰り返す月も、そのひとつ。新月が満月を経て、再び新月になる周期は、約29.5日。しかし、同じ月相に戻るからといって、まったく同じになるわけではありません。
たとえば、9月の新月が、8月の新月に戻ることができないように、同じように見えても、実は時がすすんでいるのです。けれど、9月の新月も8月の新月も、同じ月であることに変わりはありません。
今を生きている自分は、過去という時を積み重ねて存在しています。子どもの頃の自分と、今の自分を比べたら、いろいろ変わっているはずですが、「自分自身」という本質は、そう大きくは変わらないような気がします。
奇しくも、9月の新月の日は、およそ6.5年の周期で回帰するジャコビニ・チンナ―彗星が地球に近づくタイミングと重なります。そこで、6~7年前の自分と今の自分を比べてみましょう。
「本当はカラフルなファッションが好きなのに、職場や周囲の影響でコンサバに落ち着いてしまった」、「あの頃は○○を勉強したかったけど、状況が許さなかった」、「アートが好きなのに、今のライフスタイルにはアートのかけらもない」などなど、気がつくことはありませんか?
自分が本当に好きなこと、やりたいこと、あきらめてしまったこと……時を経て、年齢を重ねた今だからこそ、違うカタチで実現できることがあるはずです。
手あたり次第に自分探しをする前に、本質や原点に立ち返ってみる。過去の自分に、人生の新しい扉を開けるチャンスがあると教えてくれるお月さま。それが9月の新月です。
月のリズムの初日をハーブのチカラで幸先よく
image via shutterstock【ヒース】
・別名:エリカ、ヘザー、ギョリュウモドキ
・学名:Calluna vulgaris(Erica vulgaris)
・ティーに使う部位:花
ヒースは、ピンク色の小さな花を咲かせる植物です。小花の愛らしい雰囲気からは想像がつかないほど繁殖能力に優れ、荒野に生い茂るほどの強いエネルギーを持っています。メディカルハーブとしてだけでなく、昔から染料や飼料、箒の材料など、暮らしの中で幅広く使われてきました。
ティーには、乾燥させた小花を使います。熱湯で淹れると、かすかな渋味の中に、ほのかに塩気を感じますが、全体的には淡白な味わいなので、お好みのハーブや緑茶とブレンドするとおいしくいただけます。とくに、緑茶とのブレンドティーは、和食や和菓子との相性がよくオススメです。
ヨーロッパなどでは、ヒースは危険から身を守り、幸運を引き寄せる植物と考えられ、お守りとして用いた時代があったと伝えられています。
新月は、月のリズムの初日です。9月の新月の日、ヒースのティーを飲めば、そのエネルギーの強さとお守り効果で、幸先のよいスタートが切れそうです。
9月10日(月)の夜:火・木・金・土をいっぺんに!
9月10日、太陽がすっかり沈んで空が暗くなり始めたら、南西から南東の空を見渡してみてください。太陽系の惑星のうち、火・木・金・土の4つをいっぺんに見ることができます。
まず、南西よりもやや西寄りの低空を見てみましょう。まるで、こちらに語りかけてくるかのように、存在を強く主張している星が目に飛び込んできます。それは金星です。
金星に向かって、左斜め上方向に輝いているのは木星です。視線を南方向に移すと、土星を確認できるでしょう。さらに南東へ視線を移動させれば、火星をとらえることができます。
これらの惑星は、月と同じように、太陽の光を反射して輝いています。市街地でも明るく見えているので、肉眼ですぐに見つけられるはずです。
金星は19時30頃には沈んでしまうので、4天体をいっぺんに見るなら、18時30分頃を狙ってください。
惑星は、ローマやギリシアの神々と結びつけられ、神話とともに親しまれてきた歴史があります。
金星は、愛と美の女神・アフロディーテ。
土星は、時を司る神・クロノス。
木星は、最高神・ゼウス。
火星は、戦いの神・アレース。
さあ、新月の夜は、惑星たちを眺めながらどんな願いをかけましょう? 神様それぞれの特徴にあった願いをかければ、叶いやすくなるかもしれません。
次回は、9月の満月。9月25日(火)です。
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イラスト/カイフチエリ