そして、くしゃみや鼻水といった症状だけでなく、“花粉による肌荒れ”で悩む女性が、昨年よりも24%も多くなっているのだとか(※2)。そこで今回は、花粉による肌荒れケアの簡単な方法5つをご紹介します。
※1:花粉症患者実態調査報告書(2016年、東京都福祉保健局)、※2:DECENCIA調べ
敏感肌の人はとくに注意が必要な花粉皮膚炎って?
八重洲形成外科・美容皮膚科の原かや院長によると、花粉による肌荒れは「花粉症皮膚炎」とも呼ばれ、花粉が肌に付着することによって起こる症状だそう。
まぶたや口の周りといった顔や、衣類と擦れる首などの部位に出やすいのが特徴で、かゆみや赤み、小さなプツプツとなって表れます。
また、敏感肌や乾燥肌などバリア機能が低下している肌への影響が大きいため、春はなんとなく肌の調子が悪いと感じていた人は、いかに“花粉を肌に付着させないか”を意識することがポイントです。
日常生活のなかでできる花粉皮膚炎対策3つ
1. 肌を覆いましょう
まずは花粉が肌に触れないよう、メガネやマスク、帽子で肌をできるだけ覆うように心がけましょう。
日頃コンタクトの人は目の周りの皮膚を保護するために、この季節だけは花粉用のメガネをしてもいいかも。最近はデザインも違和感のない自然なものが増えています。髪の毛の長い人はしばってまとめておくと花粉の拡散をより防げそうです。
2. 皮膚を掻かないように
なんとなく肌がムズムズしても皮膚を掻かないように注意することも大切です。かゆみを感じると無意識に手が伸びてしまいがちですが、ぐっと我慢。
3. 家に入るタイミングに注意
基本的なことですが、家に入る前には服についた花粉をよく払い、家に着いてからもなるべく早めにメイクオフや洗顔をして、肌を清潔に保つようにしましょう。
スキンケアで心がけたい花粉皮膚炎対策
花粉皮膚炎対策として重要なのがスキンケア。先述したとおり、肌のバリア機能が低下していると症状が出やすくなるため、“保湿”が第一。そこでオススメしたいのが、「バリア塗り」です。
クリームなどの保湿用アイテムを、鼻、まぶた、首、耳など、普段のスキンケアでは見落としがちなところをバリアするように塗ることで、花粉の付着を最小限に防ぎます。鼻の下、首の後ろ、耳の周りまでしっかりと意識してケアしましょう。
また、バリア機能がある保湿クリームを選ぶと、より効果がアップします。肌はもともと衣類などとの摩擦によって静電気を帯びやすく、空中に浮遊する花粉などの微粒子を引き寄せてしまう性質が。しかし、ポーラ化成工業の研究によると、静電気を帯びにくい平らな紛体(板状粉体)で肌を覆うことで、花粉の付着を3分の1に抑えられることが明らかになったのです。
この板状粉体が採用されているディセンシアのクリームなど、花粉バリア能力に優れたアイテムを使ってバリア塗りをおこなえば、外部刺激や水分蒸発を未然に防ぎ、肌を花粉から守れるのです。
「ちょっと」の意識が、毎年のお悩みを軽減してくれるかもしれませんね。
原かや
東京女子医科大学医学部卒業後、同大学形成外科学室入局、同助教を経て2015年に八重洲形成外科・美容皮膚科を開院。形成外科専門医、レーザー専門医・指導医。
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[情報提供:DECENCIA ]
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