近年、興味深い発見がありました。それは、十二指腸潰瘍と血液型の相関関係です。十二指腸潰瘍を起こした日本人と、そうでない日本人の遺伝子を比較したところ、O型の人はA型の人とくらべて十二指腸潰瘍の危険が1.4倍も高かったのです。
血液型と疾患の関わりはこれまでにも指摘されています。報告されているのは下記のような関係性です。
O型は十二指腸潰瘍になる危険がA型の1.4倍高いが、胃がんになりにくい。 A型はO型より胃がんを発症しやすい。 B型は膵臓がんになる危険がO型の約1.7倍高い。 AB型はO型とくらべて脳卒中の危険が約1.8倍高い。血液型を決める遺伝子は、血液の中の赤血球だけでなく、体内の多くの組織で働いています。なんらかの形で病気の発症と関わっていてもおかしくはありません。
とはいえ、血液型よりも生活習慣のほうが病気に影響するということは、研究者の共通見解。あくまで参考にとどめておきましょう。
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