しかし、更年期のことをはっきり教えてもらったり、知識をつける機会はあまりありません。そのせいで、多くの女性がわけのわからない症状に戸惑います。
「もうセックスができなくなった!」や「睡眠障害になってしまう!」という年上女性たちの声を聞いて動揺するかもしれません。しかし実際には、更年期の症状は人それぞれ。その迷信は全くの間違いであることも多いのです。
クイズに答えて、自分の更年期に関する知識がどれだけ正確かチェックしてみましょう。
Q1. 更年期には確実に5kgは太るってホント?
米国保健福祉省(HHS)によると、閉経で体重が増えることはよくありますが、増えたとしても平均で2~3kgほど。体内でエストロゲンがあまり作られなくなるのが原因と考えられており、また代謝の低下や筋肉量の減少といった、加齢と共に自然と起こる変化も体重の増加の原因のようです。
「しかし、体重増加は必ずしも避けられないことではありません」と米国テキサス州ダラスのテキサス・ヘルスに産婦人科医として勤務するダラスエミル・タゾイ医師。
運動など、体重の増加を防ぐ方法はたくさん。タゾイ医師がすすめるのは、カロリーを燃やす45分程度の有酸素運動を週に5回と、筋肉量を増やす筋トレを週に2回行うというもの。それに加え「50代になると、一日に必要なカロリーは、30代の頃に比べて、おおよそ10%ほど低くなります」。
つまり、数十年前は一日に1800kcal必要であったのが、それから180kcal少なくなります。なので、一回の食事の量を少し減らすのも効果的。だいたいチョコチップクッキー2枚分ほどを減らせばよさそうです。
答え:×
Q2. 閉経すると病気のリスクが高くなるってホント?
米国保健福祉省(HHS)によると、体内でエストロゲンとプロゲステロンがあまり作られなくなると、心疾患、脳卒中、骨粗鬆症など深刻な病気になるリスクが高くなります。
幸い、健康をキープできる(するべき!)方法はあります。月曜から金曜までは、毎日少なくとも45分間は運動して、健康に気を配った食事を摂るようにすること。専門家がすすめるのは、果物、野菜、健康的な脂肪(アボカドやナッツ類)、脂肪の少ないタンパク質(皮なし鶏むね肉や豆類)、全粒穀物をたっぷりと摂る食事。
医師に相談して、あなたに合いそうなサプリメントを聞いてみるのもよいかもしれません。血液や神経細胞を健康に保つ栄養成分であるビタミンB群は、加齢と共に食品から摂るのがなかなか難しくなります。
また医師は、骨を健康に保ち骨粗鬆症のリスクを減らすカルシウムやビタミンDのサプリメントをすすめることも。閉経以降は、骨粗鬆症のリスクが高くなります。
答え:○
女性の体は加齢とともに変わる
Marygrace Taylor/Quiz: How Much Do You Actually Know About Menopause?/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)