そんな日は外出すると、寒いというより痛いくらい顔や手がピリピリと冷えるので、ニューヨーカーたちはみんなしっかりと防寒をして仕事や学校に出かけます。
冬用の帽子や手袋、マフラー、ブーツも種類が多く、防寒をしてもおしゃれな人が多いのはさすがです。
昨年、娘がガールスカウトに入ったのをきっかけに我が家はキャンプやハイキングに出かけることが多くなったのですが、そこで寒い時期のアウトドアの服装についても学びました。
ニューヨーカーたちの防寒術“レイヤリング”
それまでは、冬になるとなんとなくティーシャツの上にセーターなどを着て、外に出る時はコートやジャケットを着込んでいたのですが、どうやら少しまちがっていたようです。
アウトドアで学んだ体を冷やさないようにするコツは、ただたくさん着込むのではなくて、重ね着で上手に空気の層を作る“レイヤリング”が大切だということです。
“レイヤリング”は、肌に近い順から。ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーの3つが基本の分類です。
ベースには、「吸湿性」と「速乾性」の高いものを選びます。寒くても動いて汗をかくことがありますが、それがなかなか乾かないと想像以上に体を冷やしてしまうからです。
コットンは普段心地よくて好きなのですが、一度吸湿するとなかなか乾かないので、実は冬の重ね着には向いていないのだそう。
いちばんいいのは自然素材でできたメリノウールですが、秋冬用のハイブリッドの化学繊維などもあります。メリノウール製の“スマートウール”は、値段は少し高めになりますが、肌触りもよくて心地よくおすすめです。
そしてミドルには「保温性」と「透湿」が高いものを選びます。フリース、ウールやカシミアなどのセーター、ダウンジャケットなどです。
そしてアウターには、「防水性・防風性」「透湿性」が高いものを。素材はミドルで保温をしっかりするので生地は薄くてもかまいません。簡単にいうとレインコートのようなものですが、透湿性も高いゴアテックスという素材がアウトドアでは人気です。
ダウンコートの場合は、中に着すぎないこと!
気温がマイナスになることの少ない地域では、このアウターレイヤーは必要ないことが多いと思いますが、NYは大雪が降ることも多く必要なことも多いので、持っている人は多いです。
気をつけないといけないのは、一番外に厚めのダウンコートを着る場合。中に着すぎると体温で羽毛が膨らまずに温かい空気の層が作れなくなって、せっかくの断熱効果が落ちてしまうので、薄めのセーターなどにした方がいいということです。モコモコに重ね着すればいいわけではないのですね。
他に私が冬に気をつけていることといえば足もとでしょうか。NYの建物の中は、セントラルヒーティングでとても暖かくて、ティーシャツでも大丈夫なくらいの場所もあるのですが、家でもどこでも、足もとはウールのソックスなどで冷やさないように気をつけています。
体を温める食事とお風呂。睡眠でぐっすり休む
そして食事の方は、葉っぱよりも根菜類、リンゴなどの冬の果物、納豆やキムチなどの発酵食品を多めにして、紅茶にはしょうがを入れたりなどして体を温めるようにしています。そして眠る前にエプソムソルトを入れたお風呂にゆっくり使って、ぐっすり眠ることでしょうか。
ひとつひとつは当たり前のことばかりですが、少しでも快適に冬を越せたらよいなと思っています。寒い日こそ体を動かして元気に過ごしたいものですね。
2020年がすばらしい一年になりますように。今年もどうぞよろしくお願いします!
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image via Shutterstock
て
す
と
ニューヨーカーでも納豆やキムチ食べるんだなぁ…
寒いのはもう、こりごり五稜郭よね。
昨今珍しくシンプルに役立つ記事
ディビジョンで見た
冬場に外で仕事する人に実践してもらって感想を聞かせて欲しい
ダウンジャケットやダウンコートは、ブカブカでもパツパツでも効果薄いから、
お店に行ってしっかり試着して、ジャストサイズを選ぶ必要がある。
ちょっとブカブカでも中に着んで調整すればいいですよって言ってくるようなお店は利用しちゃダメ。