でも、なかなかうまくいかないのだとしたら、片付けのプロセスに問題があるのかもしれません。
イライラしてしまう気持ちを整えて、シンプルに生きるための片付け法が、リアモ著『「もたない暮らし」の始め方』(すばる舎)に紹介されています。
1,540円
めんどうくさがりこそ「もたない暮らし」を
著者のリアモさんは、月間100万PVを長期達成しているライブドアブログの公式ブロガーです。
毎日の暮らしを豊かにするモノ選びや、よけいなモノをもたない暮らしぶりを執筆し続けて、多くのファンがいる人物です。
もたない暮らしは、使っていないものを処分して、ガラクタのないお気に入りのものに囲まれる暮らし。そして、簡単に掃除ができる……。良いループがぐるっと回り出します。
『「もたない暮らし」の始め方』4ページより引用
本著は、10年以上にわたってリアモさんが書き続けてきたブログを一冊に凝縮したもの。部屋がなかなか片付かなくてイライラしてしまう人も、モノを減らすことで生き方自体がすっきりと変化していくと教えてくれます。
そうは言っても、めんどうくさがりで大雑把なタイプにとって、巷の片付け術は結構ハードルが高いものです。ところが、リアモさんも実はめんどうくさがりなのだとか。
部屋がスムーズに片付かない大きい理由は、「モノが多すぎること」にある。片付けられない自分を責める必要はまったくなくて、単純にモノを減らせばいいのだといいます。
今、使っていないモノを排除することで掃除も簡単に。モノを減らすメリットは、想像以上に大きそうです。
いらないモノを捨てるための実践方法
「さあ、捨てよう、片付けよう」と意気込んでも、どこからどう手をつけたらいいのかわからない。なつかしいものがいろいろ出てきて、ちょっと眺めているうちに一日が終わってしまったなんてことはありませんか。
リアモさんは、まずキッチンから片付け始めることをすすめています。
キッチンには、思い出に浸るものがないので、片付けが一番はかどりやすい場所です。アルバムを開くのは、最後。きれいになった部屋で思い出を語りましょう。
『「もたない暮らし」の始め方』43ページより引用
確かに、洋服や写真には思い出があって、捨てるにしてもいろいろと考えなくてはいけません。しかし、キッチンなら賞味期限などの明確な判断基準があるので、とてもわかりやすいでしょう。
それでも迷ったときには、こんな5つのステップを踏むとよいといいます。
ステップ1 ゴミかどうか
ステップ2 期限がすぎたもの、食べられないもの
ステップ3 使っていないもの
ステップ4 重複しているもの
ステップ5 大型のもの
この判断基準をベースにひとつひとつステップを踏んでいくと、実にスムーズに片付けは進みます。
キッチンだけではなく、難関であるクローゼットの中身も、ほとんどは処分できそうです。
迷う理由として、たとえば、高かったり人からもらったモノだったり。いずれにせよ、まだまだ使えるモノを捨てるときには、いろいろな感情が邪魔をしてしまって、つい躊躇してしまいます。
基本的に、捨てるときは即断即決がポイント。モノを手に取ったら、3秒ルールで「捨てる」と決断することが大事だとリアモさんは教えてくれます。
それでも迷ったときには、「迷い箱」をひとつ用意してその中に入れればいい。その箱には一年後の日付を書いておいて、一年経っても開けることがなかったら捨てればいいのだとか。
このように、捨てるプロセスをはっきりと設定することで、止まりがちな手を進めることができそうです。
「もたない暮らし」をキープするための掃除術
いざ、いらないモノを捨てたら、この状態を維持するためにも、日々の掃除が大事になってきます。
モノがない平面的な空間は、掃除機をかけるのが楽しみになってくるとリアモさんは語ります。でも、どうせなら掃除機もラクなタイプに。
コードレス掃除機を使うことで、掃除のストレスが減って、より掃除がラクになりそうです。
さらに、こんな方法もリアモさんは紹介しています。
使い捨てのメリットは、掃除がラクに簡単にできること。汚れのひどい雑巾を洗うのは大変ですが、使い捨てなら、どれだけ汚れても、ポイッと捨てることができます。
『「もたない暮らし」の始め方』204ページより引用
たとえば「水拭きシート」や「不織布のダスター」などの使い捨てグッズを身近に備えておくと、気がついたときにパッと拭き取っていつでもきれいをキープできます。
掃除が億劫になって汚れが溜まるくらいなら、使い捨てをうまく利用して時短を心がけるのもひとつの方法でしょう。
ゴミの量が増えているという話題もありますので、捨てるタイミングや方法はよく見極めて。家の中にいる時間が長くなっているからこそ、ストレスを減らして居心地よく暮らすために。「もたない暮らし」で、少しでも気分よく過ごしたいものです。
心地よい暮らしのコツ
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