東日本大震災は私たちにさまざまな課題を投げかけてきた災害だったように思います。そのひとつに挙げられるのが、「原発」の問題でしょう。震災から2年以上が経過した今でも、各種さまざまな問題が指摘され、解決にはまだまだ時間がかかりそうな状況です。


3.11後、世界中の絵本作家からのメッセージ

そんななか、「3.11後の世界から私たちの未来を考える」というテーマで、日本をはじめ、スロバキア、イタリア、ドイツなど100名以上の絵本作家たちが参加した展覧会From Hand to Hand 手から手へ ―絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセー ―」が、日本で開催されます。

震災から1年後の2012年3月にイタリアのボローニャで最初の展覧会を開催。その後、ブラティスラヴァ、ワルシャワ、アムステルダム、コペンハーゲンを巡回し、各地で作家たちの想いを届けてきました。


不安のなかで、アートができること

そして、本展の実行委員会の代表である降矢奈々さんは、こう呼びかけます。

「原発事故後、時間が経てば経つほど、放射能汚染の除染の困難さが、普通の日本人の目にも明らかになってきました。子どもは放射線の影響を大人より強く受けます。子どもを持ったお母さんや若い女性の不安は甚大です。


このような状況の中、アートに何か手助けができるでしょうか。生きることで精一杯の人々にとって、アートなど役立たずでしかないのでしょうか。

私たちの発するメッセージが観客の方々に届き、それが人々の手から手へと伝わり世界に広がっていくことを願い、この展覧会に『手から手へ』と名づけました」

私たち大人は、次世代を担う子どもたちにどんな世界を残していくべきなのか。絵本作家たちの作品に触れながら、今一度、自分たちの生活のあり方を見つめ直せたら......そう思います。

手から手へ展
安曇野展 in 安曇野ちひろ美術館
住所:長野市北安曇郡松川村西原3358-24
日程:~5月7日(火)
時間:9時〜17時 ※GWは無休、18時まで開館
休館日:第2・第4水曜日
入館料:大人800円・高校生以下無料
テレホンガイド:0261-62-0777


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東京展 in 東京ちひろ美術館
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
日程:2013年5月22日(水)〜8月4日(日)
時間:9時〜17時 ※最終入館16:30。GWは無休、18時まで開館
休館日:月曜日 ※祝休日は開館、翌平日休館。GW・8月10~20日は無休
入館料:大人800円・高校生以下無料
テレフォンガイド:03-3995-3001
※両展覧会ともに詳細はこちら>>


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CHIHIRO ART MUSEUM

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(おりはらやすこ)

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