今回は、日奈さんお気に入りの「チーズスライサー&チーズグレーター」を紹介します。
きれいに切れて、スムーズに削れる
おつまみにしても、料理のアクセントにしてもおいしいチーズ。切り方や削り方で、見た目もおいしさも変わってきます。今回は私が愛用しているチーズスライサーとグレーターを紹介します
カーブの美しい柄は手に収まりやすく、チーズと一緒にテーブルに出しておいてもさまになるデザイン。「Tramontina(トラモンティーナ)」のテーブルナイフはチーズ専用ではありませんが、カマンベールやコンテなどのどんな質感のチーズもきれいにカットできるので、チーズナイフとして使っています。
写真左:グレーター2種。Microplane(左)と Bianchi(右)のもの。写真右:Biorklundのチーズスライサー(右)とケーキサーバー(左)
グレーター(おろし器)は、細かく、粗くといった削り方に応じていくつか持っておくと便利です。
かれこれ15年ほど使っている「Microplane(マイクロプレイン)」のゼスターグレーターは、料理の仕上げにお皿の上でチーズを削ったり、レモンやライムの皮、ニンニクや生姜を擦りおろしたりするときに使います。切れ味が良いのに、手を傷つけることがない作りになっていて、とてもスマート。
「Bianchi(ビアンキ)」のグレーターは、チーズを荒めに削りたいときにおすすめ。チョコレートを削るときやカレー用に薬味を削るときにも便利です。
また、ノルウェーの「Biorklund(ビョークルン)」社のチーズスライサーは、ハンドルがブナ素材でやさしいフォルムも気に入って、ケーキサーバーも持っています。美しく切り分けてサーブできるので、レッスンや来客時の“スタメン”です。
ナイフやおろし器はひとつあれば事足りるかもしれませんが、やはり切れ味良く、デザインもお気に入りの“専用”のものがあると、おっくうに感じがちな台所仕事も楽しくなりますし、よりおいしい食卓が演出できます。そんなキッチンツールに出会う楽しみも味わいたいですね。
松本日奈(まつもと・ひな)
料理家。北イタリア留学中に現地の料理人やマンマから料理を学ぶ。オリーブオイルや白バルサミコなどの調味料を使い、シンプルで素材を生かした家庭料理を提案。レシピ開発やケータリング、ひな弁と活動の幅を広げる。自宅などで開催する料理教室は毎回キャンセル待ちになるほどの人気ぶり。目黒区鷹番にある食材店「ラ・プティット・エピスリー」を営む夫、ふたりの娘、愛犬と暮らす。インスタグラム
写真・文/松本日奈