もうすぐ父の日。

いくつになってもお洒落なお父さんでいて欲しい人におすすめしたいギフトがパナマ帽です!いつものコーディネートに加えるだけでグッとお洒落度がアップします。


フェアトレードの先駆者が手がけるパナマ帽

そんなお洒落アイテムのパナマ帽のブランドの中でお気に入りなのが、イギリス発ブランドPachacuti(パチャクティ)。

パチャクティは、1992年にフェアトレードの先駆者とも言われるCarry Somers(キャリー・ソマーズ)さんが創業しました。世界で初めて世界フェアトレード機関(WFTO)の新たな認定を取得し、全ての商品には「フェアトレード認定」ラベルが付けられています。

きっかけは、20年程前に訪れたエクアドル。ネイティブアメリカンの研究をしていたキャリーさんが、リサーチの為にエクアドルを訪れた際、不公平な取引手法で利益を独り占めする市場仲介業者の存在に驚いたことがきっかけで動き出します。ファッション業界の経験はないながらも、ニットを制作し販売した所、6週間で完売する快挙を成し遂げました。そして、生産者であるアンデスの女性達の生活を支える事ができたのです。

この経験が後押しとなり、現在のようなフェアトレードの取り組みを始め、パチャクティを創業しました。ある時、エクアドルで泥棒に売上金を殆ど盗まれるという事件が起きました。それでも、キャリーさんは車で生活をしながら借金を返済し、アンデスの人々の支援に力を注いだそう。キャリーさんの事業に対する強い思いを感じずにはいられません。



パチャクティは消滅の危機にあった伝統的なパナマ帽を救い、雇用をうみ、多くの女性の生活を支援しています。素材へのこだわりも強く、原料であるパナマソウのほとんどはエクアドルの海岸沿いオーガニック農園のものを使っています。制作の上で使用される水は再利用し、無害に近い薬品を使用する等、環境への配慮をしているのです。


ケイト・モスもジョニー・デップもお気に入り!


また、パチャクティは様々な賞を受賞しており、最新は2013年にロンドンのサステイナブル・シティ・アワードにおける「優れたファッション・デザイン賞」を受賞しています。ファッション性の高さにも定評があり、ケイト・モスやジョニー・デップなども愛用しているのだとか!

実は去年、シンプルなデザインが気に入って自分用に買ったパナマ帽。それを見た父が「欲しい!」と言ったので同じものをプレゼントしたところ、とても喜んでくれました。なんと、ラベルを確認してみたらパチャクティのものでした! 商品の裏にあるストーリーを知ることが出来て、さらに愛着が涌いてきたのは言うまでもありません。

そんなパチャクティのパナマ帽の背景にある物語(うんちく?)を語り合いながら、お父さんとの絆を深めることができるのも嬉しい限りです。日本ではコンランショップの店頭でお取り扱いがあるそうです。数に限りがあるので、お早めにチェックを。

Pachacuti

(石井真代)

RSS情報:http://www.mylohas.net/2013/06/030356panama.html