でも、この判断基準、じつは国によって曖昧な定義が目立つのだそう。そんななか、フランスの「星」は、格付けの制度が国によって明確に定められています。以下、一つ星、二つ星は、フランス人客を想定したサービスなので、省略して紹介します。
・三つ星ホテル
「ミドルクラス+」のカテゴリー。部屋は13,5㎡以上。フランス語とヨーロッパ諸国のいずれかの言語。ホール面積は50㎡以上。インターネットアクセスやドリンクサービスがある場合も。三つ星クラスから、出張や旅行で行く日本人にも現実的な選択肢になりそう。
・四つ星ホテル
「プレミアム」のカテゴリー。客対応での気遣いや感じの良さも評価される(基本的に三つ星以下のホテルにそれを求めてはいないということに)。部屋は16㎡以上で、国際チャンネル付きテレビ、エアコンを装備。フロントは70㎡以上で、はじめて24時間対応に。必ずしも英語は通じるわけではない。
・五つ星ホテル
「ハイエンド」のカテゴリー。国際顧客を想定したサービスが充実しているので、快適なフランス旅行を望むなら理想的。部屋は24㎡以上。アメニティの幅はひろがり、サービスにプラスアルファが求められるため、プールやマッサージ、ジムなどを完備。ホテルレストランでの夕食が可能。
日本のホテルなら、ミシュランガイドを参考に
一方で、日本のホテルの格付け事情を見てみると、インターネットサイトなどが独自にアンケートを行なったうえで、ランキング分けした情報が多いようです。このため、見るものによって違いが出てくる場合もあります。
また、世界のホテル基準を決める「Official Hotel Guide(Travel Weekly)」には、世界基準で見た日本のホテルの格付けが載っています。また、ミシュランガイドの「パビリオン」でのランク付けが、世界基準としても参考になるかもしれません。ちなみに、この「パビリオン」の数も、星と同様に一つ〜五つで表されているのだそう。一度改めて見てみると、興味深い情報が得られそうです。
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(下野真緒)