前回までは、自然素材を使ったシャンプーやコンディショナーの使い方のお話をしましたが、石鹸シャンプーの使い方はもちろんのこと、伝統的なクレイやハーブを使った頭皮ケアにはとても多くの方から反響がありました!
これからは、頭皮や髪のトラブルにおすすめの植物素材のお話をしていきたいと思います! 今回は、カラーリング後の頭皮とダメージケアについて。
注意したいのは「経皮吸収」カラーリングが、頭皮にかなりのダメージを与えているのはご存知ですか?なんとなく、良くないだろうということは分かってはいるけれども、カラーリングはしたいから見て見ぬ振り......という方が多いのではないでしょうか?
カラー剤のほとんどは化学物質でできていますが、化学物質が体内に入るルートとしては、3つあることを知る必要があります。
化学物質が体内に入るルートは3つ
(1)経口吸収 ⇒ 食べ物などと一緒に口から入ること
(2)吸入 ⇒ 呼吸と一緒に肺に取り込むこと
(3)経皮吸収 ⇒ 皮膚から微量分子が血液中に吸収されること
添加物や農薬など、口から入るものや、排気ガスやタバコの煙などの吸入には、普段から気をつけている方は多いと思います。では、毎日使うシャンプーや化粧品、歯磨き粉、洗剤などはどうですか? これらにも、たくさんの化学物質が含まれており、経皮吸収が一番身近ともいえるのかもしれませんね。
また、口から入った化学物質は、肝臓の働きで90%以上が解毒されると言われます。それに比べ、皮膚から入った場合の排出量は、10%とも言われています。とても代謝が遅く、皮下の脂肪組織に蓄積された後、やがて徐々にリンパ液や血液に乗って全身に運ばれていきます。
カラーリングによるダメージケアには「ホホバオイル」カラーリングをした後に、頭皮が赤くなったりかゆくなる方、フケが出る方は、化学物質や変成アルコール、そして加熱に反応してダメージになっている場合がほとんどです。私もカラーリングで頭皮トラブルになる一人なのですが、いろいろと試すうちに、とても良い保護&ケア方法を発見しましたので、みなさんにご紹介します。
それは、「ホホバオイル」の効果を借りての頭皮&ヘアパック。やっぱり「植物オイル」を使ったオイルケアが一番効果的です。ホホバオイルには、毛穴の汚れをかき出し、皮膚呼吸を促進して新陳代謝を助ける効果があります。昔から北米やメキシコのインディアンたちが、伝統的に砂漠の熱い日差しや乾燥、砂嵐から、肌を守ったり、傷んだ皮膚や髪の手入れをするために使われてきました。「インディアンにはハゲがいない」という迷言(?)もあるほど。
人の皮脂にはWAXエステル(ロウ成分)という成分が含まれており、皮膚を守るバリア機能と同時に、体内から水分の損失を防ぐ保湿機能に非常に優れています。このWAXエステルが失われていくと、肌の乾燥や荒れが進んでしまいますので、カラーリングで頭皮にダメージを受けた後には、しっかり皮脂に近い植物オイルでケアをすると、ダメージを最小限に防ぐ事ができるというわけです。
髪の毛もフワフワに! カラーリング後の頭皮ケア方法はカンタン!
ロングヘアの場合で30ml程度のホホバオイルをしっかり濡らした頭皮によく揉み込んでタオルで覆い、20分〜40分程度ゆっくり入浴したら、ナチュラルシャンプーで洗い流すだけ!
頭皮にオイルの有効成分がじっくりと浸透し、乾燥を防ぎながら余分な汚れや化学物質をかき出してくれます。さらに、髪の毛は驚くほどフワフワに! カラーリングで乾燥したヘアのトリートメントパックにもとても効果的なのです。美髪を保つ秘訣でもあります。ぜひ、お試しくださいね!
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