鍼灸師で『フロー・セックス 中医学に学ぶ安らぎと幸福の性愛術』の著書もある瀬尾港二先生によれば、人は常に陰陽のバランスをとりたいという欲求があり、気の合う相手の"気"を求めているのだとか。私たちは目には見えない"気"を本能的に感じ取り、惹かれ合っているんだそう。
セックスは"気"の交流そして、裸で触れ合うセックスは"気"の交流の最たるもの。だからこそ、相手は本当に"気"の合う人かどうかが大切になります。気が合う人とのセックスは、陰陽のバランスがよくなり、気の巡りがスムーズになるのだとか。いわゆる"セックスでキレイになる"状態のこと。
でも、どうしたら"気"の合う相手を見つけられるのでしょう? たとえ今は出会っていないとしても、自分に合う相手というのは、必ず世の中に存在しています。焦って相手を探すのではなく、まずは自分自身を確立することが大切です(中略)。
自分が楽しいと思うことをして、おいしいと思うものを食べましょう。地に足をつけて自分の感性を磨くことで、気が充実してきます。すると、だんだんと周りを見る余裕が生まれ、自分に合う人もフィーリングでわかるようになってきます。自分の気が安定することで、自分にとって居心地のよい土地、必要としている食べ物、ぴったり合う相手など、心地よいものを感じ取る力が育ってくるのです。
※『フロー・セックス 中医学に学ぶ安らぎと幸福の性愛術』53ページより引用
日々、情報の波にさらされている私たちは、自分の本心を見失いやすい状態になっています。何かを選ぶときも、つい外的な条件や人の意見に左右されてしまいがち。でも、自分の気持ちを大切にすると"気"が充実してきて、本当に必要なものを選べる力がついてくるんですね。
ちょっと遠回りだと感じるかもしれませんが、日々の暮らしの中で、素直な感覚や本音を大切にして過ごすこと。それが、運命のパートナーを逃さないための、実は一番の近道になるようです。
[フロー・セックス 中医学に学ぶ安らぎと幸福の性愛術]
瀬尾港二著(アスペクト刊)
(濱田マヤ)