朝晩ともに冷え込んで、そろそろ秋もおしまいでしょうか。すぐそばから冬の足音が聞こえてきます。1年の中でも冬が苦手な私は、毎年この時期になると、せっせと冬ごもりの準備。

靴下や部屋着を新調したり、体をぽかぽか温めるお茶やしょうがシロップを買い足したり。できるだけ家で過ごす時間を楽しめるように。そうしてとうとう、ずっと欲しいと思っていた、ティーポットを求めました。しばらく迷っていたのは、すでにいくつかティーポットがあるため。しかし先日とある町のレストランで、欲しかったティーポットが使用されている場面に触れ、やっぱりいいなあと決心が固まりました。

5人前の容量があるので、お客様にお茶を出すときにも。

仔犬印のティーポット。なんと愛らしい呼称でしょう。正確には洋食器で盛んな新潟県燕市で、レストランやホテルの厨房、給食や食品工場など業務用の厨房製品を作る「本間製作所」の、エルム卓上シリーズのうちのひとつ。本間製作所のシンボルマークが仔犬で、よく見ると製品にもそのマークが刻まれているので、「仔犬印の業務用調理器具」と親しまれています。

持ち手の上についたつまみを押せば、片手でぴょこんと蓋を開けることができます。

箱を飾る仔犬印。製品の裏側にも小さく控えめに刻まれています。

卓上シリーズは、コーヒーポットやウォーターポット、シュガーポットやクリームポットもあって、ちょっと気にして見てみると仔犬印はいろいろなレストランやホテルで活躍していると気がつくでしょう。

中の飲み物も冷めにくい厚みのあるステンレスのティーポットは、いたってシンプルな形。昭和の時代のレストランやホテルのカウンターに並んでいそうな、どこか懐かしい佇まいをしています。

ポットの蓋のつまみには黒いプラスチックがはめ込まれ、デザインのアクセントに。

朝・昼・夕・夜と、一度にたっぷりお茶をいれたい私が選んだのは5人用。この冬の寒さはこのティーポットとともに、乗り切ろうと思います。

(甲斐みのり)

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