実はこの技術、今までにない造形が可能とファッションにも積極的に応用され始めています。必要な量だけをすぐに生産でき、無駄な在庫を抱えなくて済むので、エシカルな技術としても注目されています。単一の素材だけでも作ることができるため、余計な端材もでないことが生産側にとっても魅力となっています。
3Dプリンター製"水着"未来のファッションを考えるデザインラボ兼ブランド「Continuum Fashion(コンティニューム ファッション)」では、米国「Shapeways」社と共同で開発した裁縫いらずの3Dプリンター製水着「N12」に注目。
3D設計の靴靴の分野では挑戦が著しい! 同じくContinuum Fashionでは、CAD上で自由にヒールの高さや幅などを調節できるハイヒールを発表。
マンハッタンの橋がデザインモチーフとなったこの靴は、やわらかいナイロン素材を使用しており、履き心地も良いそう。
完璧なフィット感を追求したハイヒールチェコのデザイナーPavla Podsednikovaさんが開発したハイヒール「Instant Shoes」も、一見履きにくそうですが、完璧なフィット感を追求したプロジェクトです。
個々のお客さまの要望に応じて簡単にカスタマイズできるようになったことがとてもうれしい、と話していますが、今のところ生産はかなり限定されているよう。
オートクチュールに新ウェーブロンドンに拠点を置くデザイナー Catherine Wales(キャサリン ウェールズ)による3Dアクセサリーコレクション「Project DNA」も、オートクチュールのに新しいウェーブをもたらしそうなプロジェクト。
ウェールズさんは、「(3Dプリントは)新しいパターンカッティングのアプローチ。サイズ展開やロットなど、製造におけるあらゆる制限を取り払うことができ、消費者のニーズに柔軟に応じられるようになった」と話しています。
レディーガガさながらのスーパーハイヒールや、ゴージャスなアクセサリーが身近なものになり、スタイリングも進化していく予感がしますね。
エコに未来を開拓するこの技術、今後も注目していきたいところです。
[Buccaneer,ゲッコー・アンド・カンパニー,Continuum Fashion]
写真提供協力:ETHICAL FASHION JAPAN
(Hitomi ITO)