2020年のオリンピック開催をひかえ、開催国である日本はこれから様々な受け入れ態勢が要求されます。そんななかで気になるのが、開催国としての「おもてなし」。ホスト側として、世界中から訪れる人々が日本での滞在を楽しく気持ちよく過ごすことができるよう、どんなおもてなしが求められているのかが気になるところ。
ゲストハウス「Nui」時代のニーズに応えるおもてなしのヒントを、蔵前にあるゲストハウス「Nui.」で見つけました。Nuiは「あらゆる境界線を超えて、人々が集える場所を」をコンセプトにオープン。ここで見られるコミュニケーションの在り方は、まさにこれからの時代のスタンダードと言えそう。
地域住民と旅人の憩いの場コンセプトに基づき、1Fに併設されたカフェは地域の人びとが集まる場として解放され、宿泊客だけでなく近所の人たちも集まる場所となっています。地元の人にとっては、日本や世界各国からやって来る旅人とのコミュニケーションが楽しめる場に。旅人にとっては、旅人同士の情報交換はもちろん、地元の情報を拾える場となります。
Nuiが提供しているのは、日常生活の中で気軽に人と人が繋がっていくきかっけ作りの場。人と人とが繋がれば地域の発展にも繋がり、そういった小さな繋がりが社会全体に新しい風を運びます。いろいろな環境の人と話をすることで、今まで興味がなかったトピックスに関心をもったり、習慣の違いをこえてできるコミュニケーションに気付いたりしそうです。自分の視野を刺激する出来事にも出くわすのではないでしょうか。
コミュニケーション力を磨くチャンスせっかく自国でオリンピックが開催されるのですから、ホスト側として積極的に関わっていきたいと思います。見知らぬ国の旅人の気持ちをほぐし、彼らを喜ばすコミュニケーション力が自分自身にあるのか気になるところ。まずは、おもてなし力のアップに注力したいと思います。
自分の家の近くやオフィスのそばに、Nuiのようなコミュニティースペースがあればラッキー。ない場合は、自分たちで作っていけばいい。そんな気持ちをもつと、きっとグローバルスタンダードなおもてなし力も身に付くはずです!
Asian friends image via Shutterstock
(小林繭)