• このエントリーをはてなブックマークに追加
伝説の戦場カメラマンが、愛する女性を撮ったら......
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

伝説の戦場カメラマンが、愛する女性を撮ったら......

2014-04-02 21:30

    ロバート・キャパ 1951 年 ルース・オーキン撮影 東京富士美術館蔵

     (c) International Center of Photography / Magnum Photos

    いくつもの戦場の写真を残した報道カメラマン、ロバート・キャパ。彼の生誕101年目を記念した写真展が、恵比寿の東京都写真美術館で開催中です。

    戦時下の人々の暮らし

    空襲警報が鳴り響く中、防空壕へと急ぐ女性 スペイン、バルセロナ 1939 年1 月 東京富士美術館蔵 

    (c) International Center of Photography / Magnum Photos

    恋人のもとへ走る女性と犬、とも思える一見おしゃれな写真は、タイトルの緊迫感にドキリとさせられます。戦場や兵士を写してはいませんが、戦争を伝える貴重な作品です。

    ハンガリー生まれの写真家ロバート・キャパは、1930年代から世界各地の戦争や人々の暮らしをカメラに収め、スペイン内戦中に撮影した「崩れ落ちる兵士」の写真で一躍有名に。その後は『LIFE』などの特派写真家としてヨーロッパ戦線の重要な場面を記録。1954年にインドシナ(現在のベトナム)で撮影中、地雷に触れて亡くなりました。

    今回の写真展では、戦場で撮影された作品だけでなく、戦時下の人々の暮らしをとらえた作品や、彼の友人関係、恋人を撮影した作品など、キャパの人となりがうかがえるような作品が多く展示されているのが特徴です。

    友人や恋人を撮った、愛情あふれる作品も

    ゲルダ・タロー フランス、パリ 1936 年 International Center of Photography 蔵

     (c) International Center of Photography / Magnum Photos

    キャパはその交友関係や恋愛遍歴も華やか。ヘミングウェイやスタインベック、ピカソなどアーティストや映画関係者などとの親交を深めていたそう。女優のイングリッド・バーグマンとは2年半交際を続けました。会場には、そんな著名人たちを撮影した作品のコーナーも。またキャパが唯一、結婚を望みながらも戦場で命を落とした女性写真家ゲルダ・タローをパリの寝室でとらえた1枚は、日本初公開。キャパの深い愛情が感じられる作品です。 

    ほかに、地雷で命を落としたときにキャパが身に着けていた、現地の泥がついたままの「最期のカメラ」の展示、昨年ニューヨークで見つかった、生前のキャパがラジオ出演をしたときの肉声が聞ける音声ガイドなど、写真以外の貴重な資料にも注目です。 

    101年目のロバート・キャパ- 誰もがボブに憧れた

    開催日時:〜5月11日 (日)まで

    休館日:毎週月曜日(ただし、4月28日、5月5日は開館)、5月7日(水)は休館

    会場:東京都写真美術館

     

     

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/04/037178bob.html
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。