PC操作を含むデスクワークや、スマートフォンの観覧、家事に育児など、私たちの日常生活は、首を前傾させ、腕を前に出すことで胸を閉じ、背中を丸める......という"首や肩周りのコリを誘発する動き"に支配されています。
猫背は見た目の悪さや、肩コリ・体の疲れを引き起こすのは言うまでもありませんが、正しい腹式呼吸を行えないことから、思考のパフォーマンスまでも低下させてしまいます。
姿勢を美しく整えるそこで今日は、姿勢を美しく整えながら、首・肩周りの緊張をほぐす「鷲(ワシ)のポーズ」と「肩ストレッチ」の組み合わせをご紹介していきましょう。
本来、ガルーダポーズは立ったまま行うポーズですが、お仕事や家事の合間で簡単に行う場合は、椅子に座ったまま、上半身の動きを意識するだけでもOK。首・肩周りをほぐしながら、美しい姿勢の癖づけや、深く心地よい呼吸を促します。
また、頭部への血流&酸素供給も十分になるので、思考をクリアに冴えわたらせ、作業の効率を上げてくれるという嬉しい効果も◎。忙しい時こそ、上手な休息を入れて1日を快適に乗り切りましょう。
●鷲のポーズ
【ガルーダ・アーサナ/Galdasana】
1、 床、または椅子に座り背筋を整える。
(椅子に座る場合は、背もたれに寄りかからず、浅めに腰かける)
2、両腕を前に伸ばし、右腕が上、左腕が下になるように腕を交差させる。
3、指先を天井に向け、両腕を折り曲げて手を合掌させる。
(合掌が出来ない場合は、両手の甲を合せるだけでもOK)
4、息を吸いながら、肘が顔の前に来る位置まで腕を持ち上げ、次の吐く息で合掌が顔の前に来る位置まで肘を下げ、上半身をリラックスさせる。
(首筋と肩甲骨周りの心地よい刺激に意識を向ける)
5、下腹を軽く引き締め、もう一度、背筋を整える。(3~5呼吸キープ)
※そのまま、「肩のストレッチ」ポーズへ
6、合掌をほどき、右手指先を左に向けながら腕を伸ばす。
7、左腕で伸ばした右腕を自分の体の方向(手前)に引き寄せる。
8、息を吐いて、上半身をリラックス。右肩が伸ばされていくのを感じる。
6、腕の上下を入替え、反対も同様に。
<POINT>
「鷲のポーズ」で腕を絡ませることに頑張り過ぎると、上半身が過緊張になって本末転倒に......腕を絡ませたら息を吐いてリラックスすることが効果UPの秘訣。
また「肩ストレッチ」のポーズでは体の中心軸が腕を伸ばした方向にねじられやすいので、下腹を軽く締めつつ、おへそを正面に向けてポーズをキープしましょう。
woman image via Shutterstock