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風が心地よい夏の夜、非日常的な美しさにこころを奪われ、瞬きもせず見つめた線香花火。大切にしまっておきたくなる、宝物のような思い出です。
大人になっても、一番好きな花火として挙げられることの多い線香花火ですが、その理由は幼いころの記憶と、大人になって改めて気づく風流さにあるのかもしれません。
白檀の香りの線香花火
夏の贈り物に線香花火はいかがかしらと、人気の国産ものをさがしていたところ、なんと白檀の香りがする美しい桐箱入りの線香花火をみつけました。
「線香花火 白檀の香り」と書かれたこの商品は、奈良の花火屋さんで、紙撚り、松煙焚きなど、江戸時代から変わらぬ技法でひとつひとつ丁寧に手作りされた至極のひと品です。
台紙の下に香りの紙を置き、合わせて花火の和紙に香りを染み込ませ香り付けしてあるので、燃えるまでの香りも楽しむことができるのだとか。
大切な人と楽しむ贅沢なひととき
火をつけて生まれたちいさな火の玉を『牡丹』となずらえ、勢いよく火花を発する姿は『松葉』となり、しだいに『柳』のような姿を経て、消える寸前の可憐な輝きは『散り菊』と名づけられた、線香花火の移ろいのようす。それは瞬きするのも、もったいない美しさです。
その美しさに、たおやかに匂う白檀の香りが合わさった、上質な線香花火。贈り物としてだけでなく自分用として、大切な人とこの贅沢なひとときを楽しみたいものです。
woman photo via shutterstock
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/07/039175sparkler.html