昔から国王自らも愛用し、香りの都といわれる街「グラース」を擁するなど、香水との関わりが深いフランス。おしゃれのためというよりは、ニオイを消すための「身だしなみ」としてつけることが、男女問わず良しとされています。 香水瓶を店頭に持っていくとメリットが

皆がこぞって香水を買い求める国では、その消費量も半端ではありません。そのため、香水瓶のリサイクルは重要な課題。最近では、フランス国内に約250店舗を展開する大手コスメショップ「SEPHORA(セフォラ)」の試みが注目を集めています。

©Sephora

それは、使い切った香水の空き瓶をお店に持ってくれば、新しい香水を10〜20%オフで提供してくれるというもの。購入する香水のブランドが、リサイクル用に持参した香水瓶と同じブランドでなくても、割引は可能だそうです。

さらに、これと同様の試みで、パッケージにかかる費用やCO2排出量もカットできたという企業があります。

それは、フランスのファッションブランド、「Thierry Mugler(ティエリー・ミュグレー)」。香水も販売している同社は、空になった同ブランドの香水瓶を持ってくれば、そこに新しく香水を入れて売るというスタイルを採用しました。これによって、瓶や箱にかかる代金分がディスカウントされるという仕組みです。

©Thierry Mugler

この結果、Thierry Muglerでは、2010年〜2011年にかけて、230万個もの香水瓶の生産を避けることができ、CO2排出量も大幅にカットできたといいます。

賢いリサイクルの波が、香水の瓶にまで波及している状況が感じられます。

[SEPHORA , Thierry Mugler]

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