これからの季節、寝る際に手足が冷たかったり、部屋の暖房が効きすぎたり。あるいは仕事のストレスなどで眠りが浅く、疲れが取れない、といった悩みをかかえることが誰にでもあります。そこで「The SAVORY」で見つけた、快眠をサポートする身近な食材を紹介したいと思います。 快眠をサポートする食材いろいろ

1.ナッツ類(くるみ、アーモンド、ピスタチオ)

The SAVORY」によると、トリプトファンをたくさん含んだくるみはとくにおすすめ。このトリプトファンは体内でセロトニンとメラトニンを作り出し、眠りやすくします。メラトニンとは快眠を促す「睡眠ホルモン」。またアーモンドは快眠を促すマグネシウムが豊富であることで知られています。ピスタチオはビタミンB6を含み、トリプトファンと同様、メラトニンとセロトニンを生成します。

2.ジャスミンライス

非常にいい香りのする香りのライスです。臨床栄養学の権威である「アメリカン・ジャーナル」によると、ジャスミンライスを夕食にとることで、循環系等内での酸性率が高くなり、結果睡眠を誘導することがわかっています。それだけでなく、睡眠4時間前にジャスミンライスを食した人の調査では、他のごはん類(白米など)人に比べると、寝る速さまで2倍という結果がでたのです。

3.はちみつ

はちみつの甘味は血液中のインスリン値を上げるため、トリプトファンが脳に取り込まれやすくなります。ですのでカフェインの入っていないカモミール茶(これも眠りを誘うとされている)にはちみつを入れて飲むことは、理にかなっているといえるでしょう。

4.鹿肉

シチメンチョウ(ターキー)の肉にも同様、トリプトファンが含まれるとされていますが、鹿肉にもこれが含まれているとされています。アメリカの大衆雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」によると、鹿肉にはターキーの2倍量のトリプトファンが含まれているのだとか。

5.鮭とカツオ

鹿肉やターキーが体に良いとわかってはいても、手に入れるのは大変。そんな時に身近にある食材で不眠を解消するならば、鮭とカツオをおすすめします。どちらもビタミンB6が多く含まれていて、体の中でメラトニンを分泌します。このメラトニンは夕方から夜間にかけて多く分泌されるようになっており、血圧・体温、さらに脈拍を低下することで体を眠る準備に整える働きをもつのです。鮭を食べると、体を自然にこの状態に持っていくことができるのだとか。体が「眠る体勢」と認識し、自然とメラトニンの分泌量をコントロールするのだそうです。

6.カルシウムを含む乳製品(ヨーグルト、ミルク、チーズ)

カルシウムには気持ちを落ち着かせて穏かな睡眠に誘導する作用があります。マグネシウムにはカルシウムの吸収を助ける働きがあるため、同時に摂取することが望ましいです。カルシウム:マグネシウム=2:1で割合で摂取するのが理想的でしょう。

眠ることにこだわりすぎないことも大切

以上の食品を食べれば、たちまち不眠に効果があるかといえば、そんなことはありません。また、食べるのであれば就寝2~3時間前には食べ終えていたいところです。

不眠が気になるかたは、アルコール類、カフェインの類はできるだけ控えるようにしたいもの。日中にとったとしても、カフェインが眠りの邪魔をするからです。

快適な睡眠は、健康の源。しかしあまり寝ることにこだわり過ぎないことも大事かもしれません。最後にご紹介するのは、睡眠研究に関して世界的にも有名で、自身でも「睡眠学校」を開講しているユルゲン・ツレィ氏のこんな言葉です。

眠くないのなら、無理に寝る必要などない。一晩中起きていても実は問題はない。要は眠くなったらその分ぐっすり眠ることが大事。ただし起きてばかりで寝ない時間ばかり増えると、いわゆる「不眠借金」が増え、体に問題をきたすこともあるのです。
(中略)
睡眠時間が5時間ですむ人もいれば、9時間寝なければ体がだるい人もいる。大人の睡眠には個人差があり、大きな隔たりがあることもごく普通のことなのです。

(「快眠のためには」より引用 )

あまり神経質になりすぎず、自分なりのリズムで眠れるようにしたいものです。

[The SAVORY,快眠のためには]

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