「両想い」という、運命を感じずにはいられないほどの奇跡を乗り越えて恋愛関係となったふたりが、ケンカ別れしたり、結婚してもうまくいかなくなったり......。恋愛や結婚というのは、なぜこれほどまでに難しいのでしょうか。 普通や正解は存在しない

マイロハスでもお馴染み、女性のこころに寄り添う占いと、深く優しいエッセイが人気の星占いライター・石井ゆかりさんは著書『結婚へつづく道』のなかで、恋愛と結婚について言えることは3つだと語っています。

それは、「条件を選ぶことはできない」「比較に意味がない」「愛することしかできない」この3つです。

正しい相手を選びたいと思っても、相手の心すべてを知ることはできないから、わからない部分を勝手な期待で埋めてしまう。そんな色眼鏡で見ている以上、自分が見ている人は現実の相手とは別人といえます。だとしたら相手をまともに選ぶことなんて、たしかにできません。

なのに正しい相手だけでなく、みんなと同じ正しい結婚の枠にはまらないと不安になることさえあります。でも本当はひとりひとりみんな違うのだから、比較したところでそこに「普通」も「正解」もありません。

自分で経験してみるほかない

そして3つめの「愛することしかできない」について、石井さんはこう言います。

愛は取引ではない

愛は絶対に、絶望的に一方通行の贈与でしかない

(『結婚へつづく道』30ページより引用)

たしかに、どれほど努力し尽くしても、見返りを期待できないのが恋愛です。

また愛や結婚について、このようにも言っています。

愛や結婚といったテーマの前で、私たちは、幾重にも無力です。

こうすれば必ずうまく行く、後悔しない、といった技術を謳う人々もいますが、それで本当にうまく行くのかどうか、私たちは自分自身の、一回きりの人生を使って「実験」してみるしかありません。

(『結婚へつづく道』88ページより引用)

「普通」も「正解」もない、自分で「実験」してみるほかない。だからこそ恋愛や結婚は難しく、それだけに人を成長させてくれるのかもしれません。

[結婚へつづく道]

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