日々の生活の中で「満たされた気持ち」はどういうときにわき上がってくるのでしょう? 

朝起きてから夜眠りにつくまで、次から次へとやることに追われ、流されるように毎日を過ごしている気がする。忙しいのに、なぜか充足感を感じない。

もし最近、自分がそんな状態にあるような気がしたら、「マインドフルネス」を実践してみることをおすすめします。

トップ企業の研修にも使われる「マインドフルネス」

「マインドフルネス」とは、今この瞬間に生きること。今この瞬間を受け入れて大切に過ごすことです。ノーベル平和賞候補にもなった世界的な仏教僧、ティク・ナット・ハン師が広めたこの「気づき」の方法は、近年、アメリカでは意識改革のツールとして注目され、グーグルやインテル、ゴールドマン・サックスなどのトップ企業が社内研修などに取り入れるなどして活用しています。

UCLAのリサーチによると、マインドフルネスを実践すると落ち込むことが少なくなる、ストレスが軽減される、決断力が高まる、集中力が上がる、健康意識が高まる、情緒が安定する、毎日に感謝する気持ちが高まる、などのさまざまなよい効果があるそうです。

マルチタスクが推奨されている忙しい現代社会。携帯で情報収集しながら食事をとったり、誰かとの会話中に、別の人へのメールに返信したり......。限られた時間にできるだけ多くの作業をすることが習慣になっていると、今この瞬間だけに集中する贅沢な時間はなかなか取れないもの。でも、1日にほんの15分だけでもマインドフルネスを実践することで、「心が満たされる」充足感を味わえるそうです。

マインドフルネスを普段の生活で実践する方法

1. 美味しいお茶を入れる時間

余計なことをいっさい考えずに、丁寧にお茶を入れてじっくり味わう。味や香り、温かさなどを感じることに集中する。

2. ボディケアをする時間

お風呂上がりなどのカラダを保湿する時間、カラダと対話しながらゆっくりとケアする時間を持つ。

 

3. 歩いている時間

どこかへ向かって歩いているとき、頭の中をこれからの用事のことでいっぱいにするのをやめて、五感を使って景色や空気を感じることに集中する。

今この瞬間を感じて、ひとつの作業をじっくりとていねいに行うことで、充足感以外に「エレガント」な気持ちにもなれます。ぜひ実践してみてください!

[UCLA Health , 『ブッダの幸せの瞑想-ティク・ナット・ハン』]

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