国内産のソックスを製造する際に出た端切れを再利用したマット。こちらの商品は大阪にある福祉作業所でハンディキャップを持つ人達の手でひとつひとつ編み上げられてます。
世に送り出すことを楽しみにする気持ちSOCKMATがスタートしたの2012年のこと。SOCKMATを生産しているスネイルガーデン代表の今井さんは、児童福祉のNPOを運営する知人から福祉作業所の技術について紹介を受けたのをきっかけに事業をはじめました。
福祉作業所で制作されている商品のほとんどが手作り。時間をかけ、ていねいに作られていますが、商品はなかなか一般消費者にとどかず、作り手の賃金はごくわずかです。また、福祉作業所で働く障がい者のかたは、自分で制作した商品が人の手に渡り、世の中に広まっていくのを楽しみにしているのだそう。
SOCKMATには、商品を通して福祉作業所の認知を深めたいという、今井さんの願いが込められています。
働くことで得られる「しあわせ」sockmat 【38cm】 circle(丸) ¥4,104(税込み)
この取り組みに出会って、以前読んだ本『日本でいちばん大切にしたい会社』に書かれていたある住職さんの言葉を思い出しました。
人間の幸せは、ものやお金ではありません。人間の究極の幸せは次の4つです。
人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、そして、人から必要とされること。
愛されること以外の3つの幸せは、働くことによって得られます。
人が働こうとするのは、本当の幸せを求める人間の証なのです。
(『日本でいちばん大切にしたい会社』p49~50より引用)
働くことは幸せに直結している。モノを選んで消費することもまた、自分だけでない誰かの笑顔につながっている。SOCKMATをきっかけに、自分自身ももういちど「働くこと」「消費すること」について考えたいと思いました。
[SOCKMAT]
マイロハス読者エディター/柿内奈緒美
1981年、岡山生まれ。13年間神戸で暮らし、現在は東京で大型シェアハウス在住。
自身のサイト「medley Labo 〜Lush LifeをShareしよう〜」にて、雑誌でみかけた気になる話題を紹介する記事「本日のまがじぃ〜ん。」を掲載。その他にも、興味のある「モノ・コト・ヒト・場所」の紹介をしています。