漢方医学の世界で、春は「肝」という臓器がバランスを崩しやすい季節といわれています。肝のバランスが崩れると自律神経の働きが乱れ、気持ちが不安定になることも。春にイライラしやすいのはこのためです。
不安定な状態を改善するため、古くから生薬として花びらが用いられてきました。美しい花びらには、リラックス効果や精神安定効果をはじめ、美肌、美容効果があるといわれています。花びらは、肝を整えるだけでなく、美しさやアンチエイジングにも効果が期待できるとか。
花びら薬膳を体験花びらを用いた薬膳料理をいただけるイベントが開催されます。それが、4月4日に原宿で行われる「漢方キッチン」の阪口珠未(さかぐちすみ)先生監修の「薬膳さくらまつり」。薬膳をより身近に体験できる催しです。
花びら薬膳の試食会では、さまざま花弁をもちいた料理が。
左:紅花とあさりの薬膳パエリア 右:ナルコユリと金針菜のダブルリリースープ
クマ、シミ、くすみへの効果が期待できる「紅花とあさりの薬膳パエリア」や、心のイライラを落ちつかせ、お肌をしっとりさせる「ナルコユリと金針菜のダブルリリースープ」。
左:菊桑茶 右:バラの花のケーキ
楊貴妃と西太后がお気に入りだったというバラの花を使ったケーキもいただけます。
体質改善のきっかけに薬膳料理の試食会だけでなく、漢方医学の視点で行う体質チェック、アンチエイジングをテーマにした講演も行われます。体質にあった薬膳茶も試すことができるそう。要チェクなのが、13時からの阪口先生によるセミナー「美しくなるための体質チェックセミナー「あなたのカラダはヒエヒエさん?それともカサカサさん?」」。
講座では、「1日2リットルの水を飲む」「バナナが朝食がわり」「牛乳でカルシウム補給」といった現代女性がよかれと思って実践している食生活が冷えや肌の乾燥の引き金になっていることを指摘。参加者には体調改善に役立ちそうな薬膳レシピのプレゼントも。日々の食生活を見直すよい機会になりそう。
花びら薬膳で、美しく健やかな春を過ごしたいと思います。
[薬膳さくらまつり]
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日時:4月4日(土)11:00~16:00(入場は15:30まで)
場所:渋谷区神宮前5-25-1MOEビル2階 原宿 カフェグレイン
入場料:1000円
※体質にあった薬膳のお茶と薬膳ケーキのサービス付。ほかにも試食多数。
photo by Thinkstock/Getty Images