ハワイではマグロのことを「アヒ(Ahi)」と呼び、主にキハダマグロとメバチマグロを指します。日本の本マグロと異なり、脂はそれほどのっていないのですが、その分さっぱりしていて後味がよく、食べやすいのが特徴です。「コッテリした中トロよりも赤身の方が好き」という方には特におすすめ。
キハダもメバチも基本的に年間を通して市場に出ていますが、キハダは5月から9月、メバチは10月から4月がシーズンのピーク。つまり、ハワイではいつでも旬の生マグロが食べられるのです! ただしサステイナビリティを考慮した漁獲制限があるので、年末に店頭からマグロが消えることがごく稀にあります。
日本で流通しているマグロは、冷凍・畜養モノが主流を占めているので、生マグロは高級店でしかお目にかかれないのでは? ハワイにおけるアヒ(マグロ)は、地元産を代表する重要な食材で、生活に欠かせない存在です。
ハワイならではの食べかたをご紹介ハワイのマグロを味わうなら、お刺身やお寿司はもちろんですが、ハワイならではの食べ方といえば「ポケ(Poke)」。
これは、角切りにしたマグロを塩やしょう油とゴマ油であえて、刻みネギや玉ねぎのみじん切り、海藻などを加えたハワイスタイルのお刺身です。しょう油を使うとおなじみの和風ですが、塩を使うと日本人にはかなり新鮮な味になります。ゴマ油の代わりにオリーブオイルを使ってみたり、刻んだ鷹の爪を入れてピリ辛にしたり、自分好みのマイ・ポケを作るのも楽しい。材料をあえるだけなので、自分で簡単に作れます。
スーパーマーケットのポケコーナーには、スパイシーマヨネーズ入りやトビコ入り、ワサビ入りなど、バラエティ豊富なポケがずらりと並んでいます。また、自分の好みのトッピングを選べるポケ専門店もたくさんあります。