こうした文字と、その人との関係性を明らかにできるのが「筆跡診断」です。今回は、筆跡診断士の芳田マサヒロさんに、知らず知らずのうちに書いているかもしれない「不運を呼び込んでしまう文字」についてうかがいました。
「文字の特徴の中には、不運をみずから招き寄せてしまうものがあります。あなたの文字にこんな特徴が表れていたら、もしかすると、あなたの背後に不運がこっそり忍び寄っているかもしれません......。聞き慣れない言葉が多いかもしれませんが、ひとつずつ見ていきましょう」
(筆跡診断士 芳田マサヒロさん)
右傾文字
右に傾いていて倒れそうな文字のこと。心身が不安定気味になっているのかも。失恋や倒産などのトラブルに見舞われる可能性もあると言われます。
異常接筆文字
線と線を無造作にぶつけている文字のこと。人と人との衝突をイメージさせ、トラブルメーカーな気質があるかもしれません。
空間つぶれ文字
本来あるべき空間がつぶれてしまっている文字のことです。むやみに空間を潰してしまうと、心と体の不調を呼び込んでしまうことも。
下狭文字
下が尻すぼみになると、何をやってもうまくいかず、尻すぼみ傾向に。
下部接筆開
口の下の閉じ方が甘いと、ツメが甘くてうっかり度強く、失敗が重なってしまうかも。
「文字には書いた人の深層心理や潜在意識が表れます。『長年の書きグセは、簡単には直らない』と諦めないことも大切です。根気よく練習すれば、必ず直りますし、自然と運もひらけてきますよ」
(筆跡診断士 芳田マサヒロさん)
上記のような書きグセがあると気づいたら、まず気をつけたいのが書道の時間のように、しっかりとした「お手本」に習い、一文字、一文字、ていねいに書くこと。無理に直そうと焦らずに、自分の文字と向き合ってみる......そうした時間は、自分自身の心を整えることにつながっているのかもしれません。
[筆跡仕事人]