全脂肪乳やバターなど脂肪分が高い食品の売り上げが伸びているのだそうです。これには「食材を丸ごと食べる」というホールフードの流れが影響しているようです。
「自然につくられたもの」を食べる
「これは、よりオーガニックで生成されていないシンプルな食品を食べる、というナチュラルフードのトレンドの一貫でしょう」とクレディスイス、リサーチ部門長のStefano Natella(ステファノ・ナタリア)氏は言います。「これらのナチュラルフードには自然な特性があるのです。全脂肪牛乳は2%脂肪や無脂肪の牛乳よりもよほど自然です。牛は無脂肪乳を生み出しません。脂肪を取り除くために加工しなくてはいけないのです」
The New York Timesより翻訳引用
ニューヨークでも、トランス酸脂肪や加工油などクオリティの低い脂肪はカットしながらも、ナッツ、シード、アボカド、オリーブオイル、ココナッツオイルなどの良質な脂肪は積極的に摂取する人が多く、様々な添加物が加えられた低脂肪食品に疑問を持つ人が増えたようです。
私の周囲でも、以前はダイエット用の無脂肪ヨーグルトを食べていた友人たちが、より自然な製法で作られたヨーグルトに切り替えています。
またカロリーよりも栄養素を重視する人が増えたことも、低脂肪にこだわるよりも自然の栄養を丸ごと摂取する、という流れを作っているようです。
カロリーよりも豊かな栄養がとれるかどうか
調査によると、これはヨーロッパも含む世界的なトレンドだそうですが、日本でも糖質制限で、炭水化物や糖分をカットしながら、良質な脂肪やタンパク質をきちんと摂取することを心がける人が増えていますよね。
もちろん何事もバランスが大事なことは言うまでもありませんが、カロリーなどの数字にこだわるよりも、より自然な製法で作られた栄養素が豊かな食事を求める人が増えているようです。
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