手洗いで助かる命
10月15日は「世界手洗いの日」。国際衛生年であった2008年に定められました。ここ日本は衛生状態もよく、トイレもあり、きれいな水が蛇口からでてきて当たり前。でも世界的にみると不衛生な環境にさらされている人々はまだまだ多く、下痢や肺炎にかかって命を落とす子どもは年間約150万人にものぼります。そんななか、石けんによる正しい手洗いをすることで年間100万人の子どもの命が救われると言われています。いつも何気なく、になってしまっている手洗いを少し見直してみませんか。
「正しく」洗うことが大事
手洗いは石けんをつけて洗っていれば、それなりに菌も落ちる......。そう思ってしまいがちですが、じつは洗い残しというのが案外あるのです。その部分は、指先、指の間、そして手首。洗う時に気を配るクセをつけないとなかなかうまく洗えない部分です。きちんと「正しい手洗い」をするとかかる時間は最低30秒といわれています。いつもどのくらい時間をかけていたかな、と思うとちょっと短かったという方も多いのではないでしょうか。私も石けんを使うと、つい安心して手早く済ませてしまう事が多く、反省です。
ダンスで楽しい習慣に
とくに子どもたちは、どうしても洗う時間が短くなりがち。遊びから戻って、手洗いをするように言ってもささっと流すだけ、なんてこともしばしば。子どもに口だけで説明しても、面倒くさいのか、やはり覚えてもらえないものです。日本の子どもたちに正しい手洗いを伝えたい、とユニセフではプロジェクトを行っており、楽しい手洗いダンスで手洗いのコツがしっかり学べる動画なども公開されています。一度覚えてしまえば習慣になりやすいもの。この機会に親子で楽しくしっかり学んでみるのも良いのではないでしょうか。自分の体を病気から守る、最もシンプルな方法である手洗い。正しい方法を知って、自分はもちろん大切な人の健康を保つようにしたいものです
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